第109話助手・訓練・??? 

 俺がリリアさんの助手になってからの日々はかなり大変だった。


 まずは創作活動の手伝い。リリアさんは創作活動に一度集中してしまえば幾ら日が進もうとも創り続けるのだ。丸々一週間程をぶっ続けで付き合わされた時は精神が限界を迎えそうだった…この龍生での死因が危うく過労になってた可能性がある。


 …本当に良かった、過労死をしなくて。


 その結果もあって見事にリリアさんは集中錬成武器を創り上げた。いや、もはやアレは集中錬成武器じゃないと思う…全体的な性能が集中錬成武器を超えててひたすらに怖かった。多分アレで攻撃されれば俺は弾け飛ぶ…だってリリアさんの腕ですら弾け飛んだんだもの。


 そんな手に負えない危険物質はリアに使用or保管してもらった。リアはジーッと武器を見つめた後に腕にその武器を使って切り付けたが、「カンッ」と言う音を共に武器が弾かれた。一応薄皮1枚程度は切れてた…が、それだけである。


 リア的にはそれでも驚いたのか使用権限をその武器に掛けてスキルに収納していた。…今あの武器は製作者である俺とリリアさんですら使えない状態だ。


 その後も何度か製作して無事にリリアさんの腕にザックリと切れ込みが入る程度の性能に調整された武器が出来上がった。


 この製作を通してなのだが、集中錬成武器を作るにあたっては俺のスキルである【創作技術/錬成】が必須なのが分かった。さらに言えば罪化と寛容の権能と錬成スキルを持った俺じゃないと制作出来なかった。


 まぁ、作った武器の性能の底上げ(魔改造)はリリアさんの得意分野らしく、俺が実行してる途中の罪化錬成に割り込んできてエッグイ強化をしていたが…

 ウッキウキな表情で目を輝かせながら手当たり次第にスキルをつぎ込みまくってたからあんなリアが使用者制限を掛けるほどの武器が出来たわけだが。


 他にも集中錬成を使用した便利道具とかも開発したが別にそこまで突出した様な物は出来ず、魔道具の範疇に収まってた。…人工知能搭載完全自律型機械人形は魔道具の範疇よな?喋るし発想の思い付きもするし、感情もしっかりあって人と違う所と言えば基礎スペックと老廃物が出ない事と性機能が無い程度で他はまんま知能高めな人間だが…魔道具の範疇だよな?


 助手関連はそんな感じ。次に戦闘訓練なのだが…


 まず俺がリリアさんに初手に言われたのは「いちいち大技で攻め過ぎ、もっと小手先の技も覚えろ」だった。


 そんなわけで座学も取り組みながら色々と戦闘訓練をしていた。勿論この前初めて経験した空間支配の衝突も訓練の中に入っていた。


 時々遊びに来るリアや、フィリアさんの空間支配はあまりにも段違い過ぎて圧殺されるかと…いや、リアに関してはもはや空間支配させてくれなかったが。空間支配を使っても空間を支配出来ずに疲れ果てるとは思わなかった。


 あと疲れ果てた俺を膝枕して優しく撫でるのは普通に恥ずかしいのだが…?良いの?リリアさんガッツリ見てるけど。めっちゃ優しい目をしてて恋する妹を見守る姉みたいな雰囲気出てますけど…

 まぁ、癒されるから良いか。


 そんな感じで時たま訓練中とかに遊びに来るフィリアさんやリアはやっぱり動きが段違い。フィリアさんは圧倒的なステータスによるゴリ押しが主軸と思いきや、そのゴリ押し戦術に隠した鋭利な一撃で仕留める動きをしていたり、リアに関しては…うん、もう分からなかった。だって俺相手じゃ何も出来なかったし何もさせてくれなかった。


 あらゆる現象が俺に降りかかってきて、俺が攻撃に移る暇もなくひたすら防御に徹する事しか出来なかった。………俺ってあのレベルまで育たないといけないのか?すごく遠そうな道のりなのだが…


 そんな生活をしているうちにいつの間にか身体が暖かく包まれる感覚が出てきた。訓練だったりをし続けた結果、経験値が溜まりきったらしい。

 その事をリリアさんに言うと、進化はせずにちょっと手伝ってと言われたのだった…


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「そこ、寛容切って」

「次、ここを罪化。憤怒」

「ここ罪化、嫉妬」

「この部分だけ錬成切って」

「ここ霊力流して」

「…アルカナ、I・II・Ⅴ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ・XⅢ・ⅩⅦ・ⅩⅨ・XX起動」

「ちょっと我慢してて…アルカナ、0…読み取り」


 淡々とそんな言葉を溢すリリアさんを手伝っていく。

 創っているのは球状のナニカ…コアか何かだろうか?所々で鑑定をして見ても【情報無し】と出ている。


 実は側でリアが見てるのだが、まるで審判でもするかの様な目でリリアさんの創作を見てる。ちなみに制作期間はおおよそ1ヶ月以上、常にボソボソ呟きながらも作業し続けており、俺の精神が持たずに休んでる時はリアがやってくれている。とは言え俺が動ける時は必ず俺にやらせているが。


 そんなリリアさんを手伝いながら見てる時、一際強く球状の何かが光り輝く…


「アルカナ、XXI起動………正」


「………出来たぁ。リア姉さん、コレは世界に存在してても大丈夫なやつ?」

「………ギリギリ…?ただ一応対象指定はしとく。【使用者設定、ゼノ・シオン…限定】」

「よかったぁ〜、コレが抹消されたら悲しくなる所だったよ」


 出来上がったのは黒色の…それでいて光の反射からか銀色にも見える様な珠…色合いで見るなら俺の鱗とかと全く同じだ。一体コレはなんなのだろうか?


「さてと、ぜノっち…おまちかねの進化の時だよ。ようやく出来たこれを使ってね!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちょいっと愚痴タイム…


今なんかすごくネガティブ思考でして…そこで思ったのは「この作品に需要って無いじゃ…」なんですよね。


だって俺より面白いお話作る人なんざわんさか居ますし、もうちょっと待ってれば人外転生物の面白いお話作る人だって出るかもしれないじゃないですか。

そうなると、初心者な自分が書く意味って…てなりますよね。


とまぁ、今すっごくネガティブ思考なので(おそらく寝れば思考は戻る)励ましコメくれると助かります。


言葉が思いつかなかったり、励ましてやらねぇっ!て思った方は「メンタルよわよわ♡ざ〜こ♡ざ〜こ♡、雑魚お兄さんっ♡」とでも送っといてください。むしろ送れ。

(男性の方でもコメント上なら性別不詳ですから)


追記:自分でメスガキセリフ書いててキッツってなりました…あとネガティブ思考はもう鳴りを潜めてます。

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