第56話機微技術って割とマジでヤバいスキルだと思ってる
(あっちの方角は帝国か…にしても統率の取れてない感じ、軍って感じではないんだな)
偵察機を飛ばしてから数時間後、案外すぐに敵対してきてる国は見つかった。
それは今現在居る山岳より更に北、そこに存在する帝国だ。
王国が秩序と法の国だとするならば帝国は混沌と実力の国だ。
種族差別なんかは無い。そもそも実力が大前提のため差別は実力があるか無いかで起きる国だ。
差別されるのが悔しければ実力で黙らせろ、それが帝国と言う国。
(うーん、一応情報収集するつもりだが…その前にちょっとだけ準備をするか)
ルミナ・アンブラル戦での反省点を生かして今回は準備してから行こうと思う。
反省点は決定打の欠如だ。まぁ爪に牙に罪化に兵器と決定打になりそうな物は色々あるのだが全てを使って対等だったのだから準備はしても良いだろう。
(とりあえず考えてたアレを作っておくか)
罪化錬成にて機微技術の枷を外して錬成を始める。
実は錬成は即席武器や即席兵器を生み出す事に長けてはいるが集中して入念に錬成をすれば錬成武器以上の武器も作ることが出来る。俺はこれを集中錬成武器って呼んでいる。
勿論鍛治師などの武器などには劣るだろうが、それを上回る利点も存在する。即席武器は本当に即席の為、武器として機能する程度の要素しかないが集中錬成ならば自身の持つスキルの要素を含める事が出来るのだ。
そのスキルの要素こそが鍛治師の武器を上回るのだ。魔道具や付与術師でも武器には数個程度の効果しか付けれない鍛治武器とは違って集中錬成武器は罪化錬成もあって上限が無いのだ。
(どうせなら出来るだけを詰め込むか)
罪化錬成にて集中錬成を始める。
自身の爪に牙、骨も使用する。怠惰の権能に無痛化と言うのがあるため痛くはないがそれでも気分的には痛い。
錬成出来るだけの素材を自身から抜き取った後、即座に自身に怠惰の超速回復を掛けて再生した後に錬成を始める。
ちなみに素材を抜き取ったので体力の1/3は削れた。まぁ骨を抜き取ったのだから当然とも思える。
爪に牙に骨を使ってどんどんとある武器の形へとしていく。ある程度形が出来た所で更にスキルを入れて行く。
混沌の権能の五つ全てと氷炎魔技、それと龍の爪と牙も使っているのだから龍武芸百般も入れる。
更に耐久性も上げるために氷・炎・毒・物理・魔法の耐性も入れていく。
その武器の刃が青く煌めく様になってその中に赤い静電を放つ綺麗な見た目へと変わり、微量だが刃に怠惰の霧が纏わりついている。
その武器自体も傲慢の威圧を放っており、色欲の香りは流石にしないが内包されているのは分かる。
そして内包させたスキル全てが寛容の権能にて見事に纏まり、調和している。
本来氷と炎を武器に付与しても相反する属性故に脆くなるのだろうが権能が可能にしている。
(よしこれで良いか。後もう一本だな)
今錬成した武器は龍型用のため、人型用にもう一本同じ物を作る。
流石に武器の見た目が同じだと龍型と人型の関連性を見出されそうなので見た目を変える。
まぁ見た目と言えど刃の色を変えるだけなのだが。
(よし、これで良いかな。じゃあ帝国に偵察だな、もしも敵対してない可能性があって俺から敵対するのはなんか違うし)
生み出した武器を収納して自身に怠惰の隠蔽を掛けて帝国方面へと飛ぶ。
さてさて、どんな国なんだろうか。
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(此処が帝国か…なんかピリピリしてるな)
帝国の街に着いて、俺は人型となって街へと侵入している。
そう、侵入してるのだ。検問など通っていない。今でも怠惰の隠蔽を掛けている。
まず俺の人型は翼を生やしている。そして翼を生やしている龍人と言う種族は人種族の中でもかなり強い部類なのだ。
つまり実力主義のこの国じゃケンカを売られやすいのだ。それだと調査どころじゃないので隠蔽を掛けて街中を見ているのだ。
(理由は…やっぱアレだよなぁ)
街中に貼られているとある依頼が要因だろう。
ギルドではなく街中に貼られているのだが、とりあえず内容はこうだ。
『大罪を持つ黒龍が確認された。かの存在を捕獲、または従魔・隷属化させた物は皇位継承権を付与する。また、皇位が要らない場合は好きな事を叶える事を約束する』
……なんとも思い切った報酬だと思う。思うが妥当だとも思う。
言ってしまえば俺は王国最後の砦を潰せる存在だ。そんな存在を手に入れてるならばそれは皇族レベルとも言って良いだろう。
そう、皇族。帝国の皇族と言うのはこの国の頂点の実力の証と言うの事だ。
(はぁ、完全に敵対じゃん。帝都潰しても良いかな?)
正直人を殺す事にもはや躊躇は無い。敵対するならば潰すだけだ。
今回は国民ごと丸ごとって感じなので正直国ごと潰そうかと思ってはいるがまだ踏みとどまっている。
関係の無い国民も居そうだからやれないのだ。関係の無い人ごとやってしまえばそれはもはや邪龍と変わらない。
邪落化無効なんてのがあれどそれはスキルが原因で堕ちるのを無効化するだけだ。俺自身から堕ちれば意味が無い。
だからどうしようか…そう思ったのだが、
(別に向かってくる奴だけを相手にすれば良いだけじゃん)
そう言う考えとなり、空を飛んで帝都方面へと向かう。襲い掛かってくる奴は敵対者に間違い無いんだからそいつらならば別に問題無いだろう。
さて、帝国はどう出るのかね?
あと余談なのだが、王国で聞いた噂の帝国の準備って言うのは俺を捕まえる為の準備だったらしい。
………手駒にされる気なんて毛頭無いが。
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あとがきという名の一言
なんか読者の皆さん…帝国へのヘイト高くない?
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