第42話進化先は何処へ?
(かなり早い段階で進化出来るな)
前回の進化はセレスの街を出る時だ。つまり1週間程度しか経っていない。
(ワーウルフ共を殲滅したからか?かなりの量だったもんなぁ)
そんな風に思いながら進化先を見る。
(…………なんだこれ)
戸惑うのはしょうがないだろう。何せ表示された進化先は…
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進化先を選んでください。
【????】
??竜種————先。
大罪———を———持つ————種。
大罪の————化と———判定を元に??———が少しだけ世界の理から許された存在。
———操り———操る、それは———を知る者なり。
『????』と——成す。
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(こんな進化先、見た事ないぞ…邪龍進化先でもこんな表示されなかったのにどうなっているんだ?)
さながらフィリアさんのステータスの様な表示の仕方である。内容がほぼ分からない。
見れる部分で見れば大罪が関係してそうだが邪落化無効がある為邪龍進化ではないはずだ。
だが正直この進化は怖い、何の情報もないのだ。
(確かフィリアさんが『毛色の違う進化になる』って言ってたがこう言う事だったのか…どうする、これ)
聖銀龍であり母親であるフィリアさんを信じて進化するか、それともこのままの俺で居続けるか…
(………進化するしかないよな。邪落化無効で邪龍進化では無いのは確定なんだ、ただ進化先が一択なだけでしかないんだから怯えててもしょうがない!)
それに進化をしなければフィリアさんには到底並べないのだ。ならば進化するしかないだろう。
そうして【????】への進化が始まる。
そして山岳に来てからの主人公の権能によって軍ととある女性が動くのであった。
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【????】への進化に伴い、称号の能力化が行われます。
対象称号:【英雄の器】【異形種】
【英雄の器】を【??ノ権能】と【??ノ権能】へと変換。
【異形種】を【??ノ権能】へと変換。
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【世界の理】
【??ノ権能】を感知しました。
これは世界の各種重要施設に通知されます。
【??ノ権能】を感知しました。
これは世界の各種重要施設に通知されます。
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プライム王国・国王side
「陛下、怠惰の霧を北の山岳にて確認されました。指示をお願いします」
「北の山岳…近いな、早急に対処せねば。軍は常に出せるようにしてあるな?」
「指示通り、即座に出せます」
「ならば待機してる軍を出せ、厄災の種たる大罪は討伐せねばならん」
「御意に」
急ぎ足で軍への通達に行く部下を見送って私は深く目を瞑る。
(よりによって王都に近い山岳に出るなど…それに理の間の通知からかなり経っているから成長もしているだろう。失敗すれば王都への大打撃は免れないか…)
我が大国の軍と怠惰の権能、勝率低いだろうがやるしかない。
「これは我が国だけじゃない。世界が怠惰に染まるかもしれない危機なのだ、どうか頑張ってくれ」
魂称号はあれど私自身に戦う力は無い。私には出来うる限りの対策をした軍に任せ、祈るしかないのであった。
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とある観光客女性side
「あら?あれは…怠惰の霧⁉︎」
気晴らしがてらにプライム王国の王都に旅行に来てた私は遠くに見える山岳の一部に普通の色とは違う霧を偶然目に付いたのだ。
「そう…そうなのですね…!貴方様はそこにいらしたのですね!使徒様!」
理の間にて通知があった権能の感知、それは世界の思し召しと思っていたがまさか私自ら見つけられるとは。
「まさにこれは運命…そう運命です!ならば私から会いに行かなくては!」
瞳を爛々に輝かせながら単独で山岳へと足を動かす。連れが居た気がするがそんな事より使徒様が優先だ。
「さぁ、待っていてください使徒様!大罪教聖女ことセナ・シンシアがお迎えに行きますから!」
1人の少女が山岳へと向かっていく。
その目には怠惰の霧しか写っていなかった。
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あとがき
はい、冰鴉です。
今話は短めですので少しお話をと。
まず今回の選択肢が一個のみの進化はあと終盤に一回と最終盤に一回だけなので今後はまた前回と同じく複数選択肢になると思います。
そして今回の勝手にスキルが能力変換された事についてですが、聖銀龍が無効化した称号を有効活用しようとしたのと、どうせならこの称号も能力化させようと思って決定させた事だからですね。
フィリア様も言ってたでしょう?「燻らせるつもりはない」って。
ちょっとフィリア様干渉し過ぎ!って思ってるかもだけど許してください…フィリア様の影響を強くしたかったんです…
まぁこれも神龍になる為の重要なステップなんで甘んじて受け入れてください。
と言う事で次回!【異常進化と新たな権能の芽生え】
お楽しみに〜
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