第8話レジスト...状態異常のレジストは⁉︎
(『ダルいダルいダルいダルいダルいダルいダルい』)
(『ズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルい』)
ひたすら怠惰と嫉妬の感情がせめぎ合う中、ほんの少し残った理性で考えていた。
(あぁ、もしかしてレジストに失敗したのかな…もしかしたら意思なき…いや、怠惰と嫉妬に操られた傀儡龍にでもなるのかな)
悲しみを感じながらそう考え、そして急な眠気が襲ってきた。
(多分感情の暴走で脳が疲れたんだろう。起きたら傀儡か…寝たくないが、抗えそうにない)
時刻は日が傾いていて夕方と言ってもいい。
つまり幼龍は割りと1日くらいを寝ずに過ごしていたのだ。
そんな幼体で徹夜などキツいわけで、まるでシャットアウトするかのようにプツンと意識を落としたのであった。
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異世界の魂によるレジストを完了致しました。
怠惰を掌握しました。
嫉妬を掌握しました。
称号が変化します。
怠惰に成りし者は怠惰の掌握者となりました。
嫉妬に溺れし者は嫉妬の掌握者となりました。
大罪の掌握を確認。
怠惰と嫉妬の掌握により大罪の掌握者Ⅱを獲得しました。
各種大罪の掌握者称号は大罪の掌握者Ⅱに統合されます。
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(…あれ?)
ふと意識が覚醒した。
周りを見るともう真夜中らしい。
二つの月が空の真上に浮かんでいる。
(…嫉妬と怠惰の感情はどうなった?まるで脳内を犯されるかの様な感情の暴流がスッキリ一切無くなってる)
とりあえずよくわからない状況だが、こう言う時はステータスを見て理解すればいいのはなんとなく分かる。
故にステータスと念じてステータスを見てみる。
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種族:罪氷ノ幼龍
名前:未設定
lv:40/65
体力:93/124
魔力:178/204
攻撃力:142
防御力:173
魔法抵抗力:666
スキル
鑑定 言語翻訳 取得経験値量増加 罪氷ブレスlv2 罪氷魔法lv3 罪爪牙技lv6 罪鱗強化lv8 大罪ノ権能Ⅱlv5
耐性
氷耐性lv4 物理耐性lv3 魔法耐性lv1 精神耐性lv5
称号
異世界の魂 突然変異 大罪の掌握者Ⅱ
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(なんか凄く強くなってる…とりあえず上から見て行くか)
【罪氷ノ幼龍】
氷に適正を持った幼龍が大罪の支配を完全掌握した時に成る種族。
大罪の権能と罪の力が混ざった罪氷魔法を扱い、罪諸共氷の中に閉じ込める。
幼龍でありながら小さな集落なら滅ぼせる。
【罪氷ブレス】
氷ブレスが変質した物。
罪の力が混ざる為、掌握した罪によるデバフを相手に付与する。
【罪爪牙術】
爪牙術が変質した物。
爪牙術に罪の力が加わり、掌握した罪によってデバフを相手に、爪牙術にバフを掛ける。
【罪鱗強化】
罪の力と魔力を混ぜて鱗を強化する。
強化した鱗に敵が触れると軽い罪よるデバフを掛けることも出来る。
また強化した鱗を飛ばして攻撃すれば掌握した罪によるデバフを相手に付与する。
【大罪ノ権能】
掌握した大罪の権能を扱う。
掌握した大罪:嫉妬・怠惰
嫉妬ノ権能
相手のスキルにある技を使用することが出来る。
使用するには鑑定が必要。
また嫉妬の力で周囲に干渉し、周囲の生物の負の感情を増幅させ、同士討ちを誘発させる。
怠惰ノ権能
状態異常:怠惰を付与する事によって超速回復をする。(怠惰を掌握した物は状態異常:怠惰ではなく気怠げとなる)付与対象は自身以外にも可能。再生の有無も可。
また怠惰の力で周囲に干渉し、周辺の生物の気力・活力・魔力を霧散させる。
戦意すら霧散する。
大罪ノ権能は他複数の能力有り。
他複数の部分に鑑定する事で閲覧可能。。
称号【大罪の掌握者Ⅱ】
七つの大罪の内二つを掌握した者に送られる称号。
掌握した罪の力を扱える様になる。
また鑑定が付属される。
掌握大罪:怠惰・嫉妬
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(なんだこれは…)
まずは種族。
怠惰ノ幼龍が罪氷ノ幼龍になっている。
罪を完全掌握…つまりあの怠惰と嫉妬の感情を完全制御出来たのだろう。どうやったのかは知らん。
ここで不思議に思ったのが嫉妬の大罪。
何処で手に入れたかと思ったが思えば称号【幼き放逐者】を考えれば分かる。
【幼き放逐者】は生まれてから一切の干渉を受けない。つまり完全に1人であり、そんなふうになってしまった生物が他生物の仲良き家庭を見れば嫉妬に塗れるのは想像しやすい。
例えるなら我が家庭は毒親なのに友人は一般的な良き家庭、例えるなら一生独身だけど友人がずっと結婚惚気話をしてくる。
こう言う事だろう。
とりあえず次、変質したスキル達、氷ブレスと爪牙術、鱗強化。これに掌握した罪の力が加わりより強くなったって事で良いのだろう…罪によるデバフは大方大罪ノ権能にあるデバフが付与されそうだ。
次は大罪ノ権能。
これは多分奥義と集団特化の能力だろう。
嫉妬は技のコピー、怠惰は超回復と無気力化。
嫉妬は同士討ち、怠惰は無気力化。
正直他のスキルとの能力に格の違いを感じる。
確かにこの能力を使えばすぐに最強になるだろう…
だが正直それは自分の最強の龍の理想像じゃない。
奥義をガンガン使って戦う龍に威厳などある気がしない。
故に権能はいざと言う時に使う事にする。
封印はしない。死んだら元の子もない。
最後に大罪の掌握者Ⅱ、
おそらく怠惰と嫉妬を掌握したからだろう。
と言うかおそらくどころか絶対にそう。
鑑定が付属してるらしいが元々持っていたからか特に変化無し。
こんな物だろう。
とりあえず元あった変質スキルを試して権能を確認、その後についに巣を出てみるか…まぁ朝になってからだけどね。
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あとがき
正直この幼龍を強くしすぎたかなと思います。
大罪ノ権能を活用するのは少なめにしたいところ。
ちなみにその他複数の大罪ノ権能の一部を紹介!
まず怠惰、ステータス偽装。
これにより大罪掌握者である事を隠せます。
(大罪ノ権能だから鑑定でも見破れません。見破るには罪の力を持つ者の鑑定か、美徳の力を持つ鑑定が必要)
次は嫉妬、姿纏い。
相手の姿に嫉妬する事によって罪の力で強引にその種族の姿になる権能
これで人化も可能。
無理矢理な人化だから喋れないけどね。
看破は権能を持つ者の鑑定、解除は美徳の兄弟愛の権能が必要。
行き当たりばったりで制作してて自分ですら先が分からないけどこの先どうなるんだろうねぇ…
いつか人族との関わりを映したいけど、まだ早いし幼龍は弱い…こんなんじゃ帝国に使い潰される未来しか見えないね、うん。
と言う事でまた次回に〜
…これほんとに崇められる未来あるか?ダークサイドに足踏み入れているけど。
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