第5話テンプレ魔物って作品によっては異様に強い場合もあるよね
草むらが音を立てて出てきた者を見て、俺は驚いた。
(え?スライム?こんな龍の巣の近くにスライム?)
まさにラノベにおけるテンプレかつ王道の魔物ことスライム。
丸っこくて非常にプヨプヨとしていて触り心地が良さそうな感じがしている。
色合いは綺麗に澄んだ青色でとてもじゃないが自然界で生きていけるとは思えない色に思える。
何故保護色ですら無いのだろうかなどと思いながら鑑定してみる。
【ブルースライムベビー】
lv15
体力20/25
魔力5/5
攻撃力12
防御力8
魔法抵抗力2
スキル
体術レベル1 消化lv1
耐性
物理lv2
「ブルースライムベビー」
雑食性の青い粘性体の幼体。
なんでも食べるしすぐに消化する為レベルの上がりは早い。
だがそもそもの種族的に弱いかつ完全に知能が無くただ生存本能だけで動いているためレベルが高くとも弱いとされている。
しかしスライム系最終進化である終焉粘性体は神話生物であり、世界一つを飲み込んだとされる。
(スライム系の最終進化怖っ!)
(何?世界一つを飲み込むって…そんな奴になる可能性秘めてんのコイツ?)
まぁでもコイツは現状ただのスライム、それも幼体
レベルは多少上だが種族格差だろうか?ステータスでは勝っている。
もし食料を食われたらたまったもんじゃないからいざ戦闘!
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さて、戦闘すると言ったがどうしようか、多分だが相手が体術スキルを持っていると言う事は大方体当たりでもして来るのだろう。
そして消化のスキル。
多分だが飲み込んで消化をするスキルだろう。
もしかしたら消化液を飛ばせるかもだが。
そして耐性レベルが2、
多分だが木の皮に引っ掻き傷程度の爪攻撃じゃ傷つけれないだろう故に選択肢はブレス!
スライムはジリジリと巣に向かって行っている。
そこに俺は一気に近付いてブレス射程内と思われる距離で一気にブレスを吹きかける!
(粘性だから凍ってくれ!)
するとスライムは急な冷気に気付いたのか急に慌てて逃げようとするが時既に遅し、身体がドンドンと凍っていき、スライムは動かなくなった。
(よし、ちゃんと凍ってくれた…一応念のためにも鑑定!)
【ブルースライムベビー】
体力5/25
状態異常:凍結
(あれ?体力残ってるんだ)
どうやら凍らせただけでは死なないらしい。
(うーむ…凍った事でスライムの弾力は無くなってそうに見えるし、爪で切りつけてみるか?)
そう思い爪牙技を使いもはや青い氷となったスライムに爪を立てて切り裂くとスライムは急に形状を崩し、その場で小さな水溜りとなった。
(これは倒せたのだろうか?鑑定!)
【ブルースライムベビー】
体力0/25
状態:死亡
(良かった、ちゃんと倒せてる)
生命線である備蓄食料を守れて安堵していると突然また身体を包む温かい感覚が出てきた。
(え?もう進化?早くない?まだスライム1匹だけしか倒してないよ?)
そう思いながらもとりあえずステータスを見てみる。
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種族:幼龍『変異種』
名前:未設定
lv:15/15
体力:23/38
魔力:3/30
攻撃力:23
防御力:28
魔法抵抗力:34
スキル
鑑定 言語翻訳 取得経験値量増加 氷ブレス(微) 爪牙技lv2 鱗強化lv1
耐性
氷耐性lv1
称号
異世界の魂 幼き放逐者 突然変異
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確かにちゃんとレベル上限になってる。
多分だが経験値取得量増加が要因だろう。ステータスでは勝っててもあのスライムはレベルが上だったのだから。
それに爪牙技のレベルが上がっている。
爪牙技を使ってスライムを倒したからか?
とにかくレベルが上がりやすいのは分かった。
多分だが俺が幼体であり必要経験値が低そうなのもありそうだがレベルが上がって強くなれるのなら喜んで受け入れよう。
(ならば進化先の確認だな、ここは巣だしそのまま進化しようか)
前回の進化から進化にはそこまで時間を必要としないし、危険ではない事は分かっているが念の為巣で進化しようと思う。
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進化先を選んでください
【レッサードラゴン変異種】
竜種正統進化の変異種
小さなドラゴンであり親同伴で小さな魔物を相手に狩りを行う。
ベビーレッサードラゴンに少し力が付いた程度である。
【レッサーアイスドラゴン変異種】
適正属性に影響を受けた氷属性竜種正統進化の変異種
氷を扱うレッサードラゴンであり、練度は低いが氷魔法を放つ。
レッサードラゴンと戦うと相打ち以上の結果に持っていける強さがある。
【怠惰ノ幼龍】
竜種特殊進化の幼体
生まれてから巣から出ずに成長した変異幼龍が成る進化先。
周囲に怠惰の能力を拡散し、自身は動かずに戦闘を避ける種族。
*注意:スキルと状態異常に怠惰が付与されます。
【堕ちたレッサードラゴン】
堕ちた幼龍の進化先であり。本質は変わらない。
世界を憎み、力を求めている。
精神異常の付与も健在である。
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(色々あるな…とりあえず一つづつ考えていくかな)
まずはレッサードラゴン、これはベビーレッサードラゴンの進化先なのは分かる。
何故自分がまだ幼龍なのにベビーレッサーの進化を踏まなくていいのかは謎だがまぁ、称号の突然変異の効果だと思っておこう。
親同伴で狩りを行うらしいが生憎俺は育児放棄されている。
ならば普通のレッサードラゴンを選ぶよりも次に考えるレッサーアイスドラゴンの方を選ぶだろう。
と言う事で次はレッサーアイスドラゴンの方だ。
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