【短編】身近な魔法使いさん

@1040328Tuki

わたしの近くには魔法を使うお姉さんがいる。

でも、絵本とかで見る魔法使いとは全然違う見た目をしている。

絵本では、まっくろのとんがり帽子にドレスをまとっている怖いイメージ。

だけど、お姉さんは可愛いどうぶつが描かれたエプロンをまとっていて、髪の毛を結んで、スッキリとした感じ。

そんなお姉さんは笑顔がとても似合っていると思ってる。

毎日、挨拶し合うのも、遊ぶのも、ご飯を一緒に食べるのも楽しいんだ。

でも、お姉さんに一本 わたしの近くには魔法を使うお姉さんがいる。

でも、絵本とかで見る魔法使いとは全然違う見た目をしている。

絵本では、まっくろのとんがり帽子にドレスをまとっている怖いイメージ。

だけど、お姉さんは可愛いどうぶつが描かれたエプロンをまとっていて、髪の毛を結んで、スッキリとした感じ。

そんなお姉さんは笑顔がとても似合っていると思ってる。

毎日、挨拶し合うのも、遊ぶのも、ご飯を一緒に食べるのも楽しいんだ。

でも、お姉さんに一本のペンを持たせるとね、たちまち力を発揮するんだ。


ある時ね、わたしがクマが欲しいって言ったらね、そこにクマが現れたの。

他にも、お花畑、お菓子、お空なんかもすぐさま出したの。

わたしは、ペンにきっとなにかあるんだって思ったから、お姉さんから借りて、そのペンでクマを出そうとしたの。

でも、わたしには出すことができなかった。

わたしが、どうして?って聞くとお姉さんは、それはふしぎな魔法を使っているんだよって教えてくれたんだ。

わたしにもできるかなって聞いたら、お姉さんは、出来るし、もう持ってるって言ってたの。

わたしびっくりしちゃった。

わたしも魔法使えたんだ!

そしたら、お姉さんがね、こう続けたの。

「世界中の皆んな魔法を使えるんだよ。例えばボール蹴りが苦手な子も水に浸かると魚のように速く泳ぐ事が出来るんだよ」

わかったような、わかっていないような表情ををわたしがするとお姉さんはさらに詳しく教えてくれた。

「先生は、お絵描きが得意だからクマさんとかをすぐ描く事が出来たの。りんちゃんはお歌が得意でしょ?だからすぐに好きなお歌を歌えるようになるでしょ?それと同じ事だよ。皆んな得意不得意がある。でも得意な事を伸ばしていけば魔法みたいに自由自在に使えるようになるよ」

不得意な事は周りの人からの支えが必要だけどね、と補足を言って。

お母さんも、お父さんも、お友達も皆んな魔法を使う事が出来る。

魔法使いさんはたくさんいるんだ。

お母さんは料理が美味しくなる魔法とか、一瞬にして美しくなる魔法とか使っているのかな。

お父さんは力が強くなる魔法とか一緒に遊んでくれる魔法とか使ってるのかな。

考え出したらなんだか楽しくなってきちゃったな………。


色んな人がそれぞれの魔法を持っている。

どのようにして利用するかはその人次第。

使う人によっては人を悲しませてしまう結末を迎えてしまう事もあれば、逆に幸せになるような結末を迎える事もあるでしょう。

その多種多様な力をどう使うかはアナタ次第。

魔法とはファンタジックに感じて、捉え方によっては案外身近なものなのかもしれませんね。

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