出会い

ひかる君に会いに行くのを頑張っているんだけど。

なかなか、家の場所がわからない。

同じ建物が並んでいるせいで、僕がどこに居たのかわからなかった。


そうして、一年が経った頃。


「やっぱりいないわ」

「川は苦手だけどこの土は好き」


毎朝河川敷にひかる君を探しにやってきていた僕の前に真っ白な猫が現れたんだ。



「ねぇ、君。どっから来たの?僕の名前は、ショコラって言うんだ」

「何?私に話しかけてる?汚いわね。あっち言ってよ」

「名前ぐらい。教えてくれたっていいだろ?」

「嫌よ。あっちに言って」


このキツイ感じが妙に気に入って、僕は彼女に話しかけるようになったんだ。

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