第87話 ずっと、私だけを見てて


 けたたましい目覚ましの音で、目が覚める。反射で手を伸ばしてばしんとそれを叩くと、冷え切った空気が暖かい布団の中に流れ込んできて、身震いをした。


 今年の冬は、いやに寒い。


 関東でももしかして早いうちから雪が見られるかも、なんてニュースで言っていたのを少し疑っていたけれど……この寒さは、もしかするかもしれない。


 これだけ寒いとベッドから這い出るのも億劫で、シャチくんを抱きしめたままごろりと寝返りを打って、ため息をつく。


 カーテンから、朝日が差し込んでいる。もう起きる時間だ。会社に行かなくちゃ。


 昨晩、北上さんと会った後、家に帰るまで一通り悠里に愚痴を聞いてもらって少し気持ちの整理ができたと思っていたけれど、朝になってもあまり気分は晴れなかった。

 ボディブローのように、昨晩の記憶がじわじわと効いてくる。


 結衣さんに相談すべきタイミングを私はまだ、迷っていた。


 というのも、今の時期はクリスマス・年末商戦に向けての準備があるということに加えて、来期の経営計画や投資計画を立てるのに大忙しで、結衣さんは朝から晩まで関係各部署との打ち合わせや会議の予定がこれでもかと詰まっている。


 十二月に入ってからというもの、結衣さんはデスクで腕を組んで考え事をしていることが増えた。

 そんな様子をいつも見ていたから、これ以上結衣さんに負担をかけたくないというのが正直なところだった。


 重たい身体を引きずって、両腕をさすりながらベッドから這い出る。

 行こう、会社に。行けば、結衣さんに会えるから。


 本当は昨日の夜からずっと心細くて――何度も電話しようと思った。


 結衣さんに会いたくて、堪らなかった。




***




 朝、社長室に入ると、結衣さんはすでにPCに向き合っていた。一体今日は何時から来てるんだろう。

 平日はもうずっと、仕事用のマンションに寝泊まりしているらしいけれど、もしかして家でも仕事してたりするのかな。

 結衣さんは、手を止めるとぱっと顔を上げて、嬉しそうに微笑んだ。


「おはよう、かなた」


「おはようございます、結衣さん」


 不思議だな、と思う。すごく嬉しそうな結衣さんの顔を見るだけで、張りつめていた心が少し柔らかくなった気がした。

 自分のデスクにバッグを置いて、私もPCを立ち上げる。


 まずはメールチェックから始めないと。

 そう思って受信ボックスを開くと、せっかく忘れかけていた「北上慎二」という名前が飛び込んできて、ギュッと心臓が握りつぶされるかのように嫌な気持ちになった。


 しまった、昨日のうちに、メールを削除しておけばよかった。


 学生の頃、彼と初めて会うもっと前――そう、その名前を知った時から、私はたぶん彼のことを、色んな意味で意識していた。


 あれから数年経った今、もはやこの名前が私にとってはトラウマレベルに嫌なものになってしまっているらしいと気付く。


 昨日の出来事があったせいで、今までは好きでも嫌いでもなかった存在から、ものの見事に「大嫌いな人」に昇格した。

 名前を見るのもやだ。だからもう見なくて済むように、慌ててメールをゴミ箱フォルダに突っ込んだ。



 深く、ため息をつく。忙しい結衣さんにはまだ相談できない。どうにかして自分で対処しなければと思っているのに、昨日の自分は本当に、情けなかった。


 一週間後に答えを聞かせてくれと言われたけれど……どんなに待ったところで、結衣さんから離れるという選択肢なんて、私の中には存在しない。


 だた一つ、気がかりなのは――お父さんのことだ。本当に、北上さんはそこまでする人なんだろうか。わからない。私は北上さんのことをよく知らないから。

 もっと彼をよく知る人に、聞いてみないことには何とも判断が難しい……。


「……かなた、ねぇ、かなたってば、聞いてる?」


「えっ?」


 突然話しかけられて、びくりと姿勢を正す。思考の海に引っ張られてしまっていて、結衣さんに声を掛けられていたことに、全然気付くことができなかった。


「す、すみません、ちょっと考え事してて……」


 慌てて謝ると、結衣さんがすっと目を細めたから、ぎくりとした。


 結衣さんは恐ろしく察しがいい人だ。気を付けないと、私が落ち込んでいるということにすぐに気付かれてしまうってことぐらい、容易に想定できたはずなのに。


 がたりとデスクから立ち上がって、結衣さんは革張りの黒いソファにぽすんと腰かけた。そして、「こっちにおいで」とその隣をぽんぽんと叩く。


 呼ばれたからには無視はできない。言われた通りに歩み寄って、その隣に腰を下ろした。


 じっと、私の顔を覗き込む優しい黒い瞳。


「……かなた、もしかして体調悪い?」


 そっと頬を撫でられて、図らずもどきりとする。


「えっと、そうじゃないんです。すみません、ぼーっとしてて」


「じゃあ昨日、私がいない間に何か嫌なことでもあった?」


 こんな風に優しくされると、甘えてしまいたくなる。その腕の中に、飛び込んでしまいたくなる。



――あのね、結衣さん。私昨日、北上さんに呼び出されて、ひどいこと言われたんです。私は、「必要ない」って……。



 そう、喉まで出かけた言葉を、ぐっと飲み込んだ。そしてふるふると左右に首を振る。


「本当に、なんでもないんです。それより、さっき、結衣さん私に何を言おうとしていたんですか?」


 精一杯の笑顔を作ってそう言うと、結衣さんはまだ納得できていなさそうな顔をして、それから小さくため息をついた後、私の手をそっと握りしめた。


「……私、午前中に雪にぃの会社に行くつもりだったでしょ? でも、仕事がまだ片付いてなくて行けなくなったから、かなた、代わりに行って、議事録届けてきてくれる?」


「えっ?」


 珍しい。結衣さんって、雪哉さんと私を会わせるの、すごく嫌がるはずなのに。どうしたんだろう。そう思って彼女の表情を伺い見る。


「……それで今日は、そのまま直帰していいから」


 ちょっとだけ不本意だって顔をしている結衣さんの意図がわかって、肩の力が抜ける。


 なるほど、そういうことか。「帰っていい」と言ったところで素直に私が帰るわけがないとわかっているから、わざわざ結衣さんはお使いを申し付けたわけだ。雪哉さんの会社なら、私の通勤ルートの途中にあるから。


「……直帰しなくても、午前中に行ったら戻ってこれますよ? 午後からも、結衣さん打ち合わせで忙しいのに」


「かなた。秘書にするって言ったときに、私とした約束、ちゃんと覚えてる?」


 絡み合う指先から、視線を上げて彼女を見る。諭すようなその瞳の優しさが、私の心臓をきゅんと甘く締め付けた。


「無理はしないって、約束したでしょ? だから、今日は私の言うこと聞いて。ね?」


 本当、結衣さんってどうしてこんなにも優しいんだろう。大切にされていると実感が湧いて、胸の奥が、熱くなる。


「……わかりました。それなら、お言葉に甘えて」


 素直に頷くと、結衣さんは嬉しそうに、「うん」と笑った。

 

 こみあげてくる感情を抑えることができなくて、少しだけでいいから抱きしめてほしくて結衣さんの手をきゅっと引く。


 するとすぐに私がしてほしいことをわかったらしい結衣さんが、私の腰に腕を回して、強く抱きしめた。甘い大好きな香りを感じて、目を瞑る。


 不思議だ。あれほど波打っていた心が、こうして抱きしめられるだけで、穏やかに凪いで行くのを感じる。


 しっかりしなくちゃ。結衣さんだって、私のために頑張ってくれているんだから、私だって。

 いつも何かをしてもらうばかりじゃなくて、私もあなたの支えになれるように――強く、ならないと。




***




 A4サイズの封筒に、議事録と返信用封筒を入れて、バッグにしまう。


「それじゃあ、行ってきます」


「うん、気を付けてね」


 結衣さんに手を振って、会社を出る。

 冷え切った空気を頬に感じながら足早に最寄り駅へと向かった。


 さっき、雪哉さんの秘書に、結衣さんではなく私が向かうということを電話で伝えたけれど――念のため、雪哉さんにも連絡しておこう。


 連絡先を交換してから、メッセージを送るのは、初めてだ。少し緊張しながらも、スマホに指を滑らせる。

 雪哉さんは北上さんの幼馴染だって言ってた。と言うことは、彼のこと、よく知っているに違いない。

 せっかく会えるチャンスがあるんだから、聞いてみよう、北上さんのこと。


――いつもお世話になっております。青澤です。今から議事録をお届けに伺います。それとは別件で、ご相談させて頂きたいことがあるんですけれど、少しだけお時間をいただけないでしょうか。


 少し緊張しながらも、送信ボタンをタップする。すると、数秒置いてすぐにメッセージが既読になった。

 すぐに軽快なポンッという音と共に、「いいよ」というメッセージと可愛らしいネコのスタンプが送られてきてくすっと笑う。


 雪哉さんって結衣さんと似てるけど、こういうところはちょっと違うかも。


 結衣さんはこんなにレスポンス早くないし、スタンプなんて使ったの見たことない。


 そうだよ。一人で背負わずに、頼ってみよう――助けてくれる人たちを。


 結衣さんとの恋は、決して責められるだけの恋じゃないと信じたい。

 だってこうして、私たちの背を押してくれる人たちが、確かにここにいるんだから。




***




「かなたちゃん、忙しいのにわざわざごめんね。議事録、届けてくれてありがとう」


 雪哉さんの会社は、私たちの会社から数駅離れた場所のオフィス街のビルにあった。

 受付にひょっこりと顔を出した雪哉さんは、ジャケットを羽織ってはいるけどカジュアルな装いで、足元はすっきりとした白い革のスニーカーを履いていた。


 取締役会の時に着ているようなカッチリとしたスーツ姿じゃない雪哉さんは、なんだか初めて会った時みたい。

 封筒を受け取ると私を応接室に通してくれて、促されるままに、ふかふかの柔らかいソファに腰を下ろす。


「あの、お忙しいのに、お時間を割いてくださってありがとうございます」


「ううん、気にしないで。それより相談って何かな? 結衣とトラブルでもあった?」


 先ほど従業員の女性が持ってきてくれたコーヒーに口を付けながら、雪哉さんは早速本題に切り込んだ。


 その、良く知る色の目がじっと私を見つめる。真剣に、私の話を聞こうとしてくれているのがわかった。


「いえ、結衣さんとではなくて……実は……」


 ギュッと、手のひらを握りしめる。


 雪哉さんは忙しい中、時間を割いて私のために話を聞こうとしてくれている。

 だから、すべて話そう。そう思って、唇を開いた。



 夏に、結衣さんと、付き合うことになったこと。


 でも、北上さんに私と結衣さんの関係に気付かれてしまったということ。


 そして昨日、北上さんに呼び出されて、ホールディングスへの逆出向を持ちかけられたこと。


 私の父親のことを持ち出して、結衣さんから離れるように脅されているということ。


 洗いざらい、ぽつりぽつりと、すべてを吐き出した。


 時折言葉に詰まりながら話す私を急かすこともせず、北上さんのように話を遮ることもなく――雪哉さんは黙って、じっと私の言葉を待って、話を聞いてくれた。



「許されないことをしているという、自覚はあります。北上さんが怒るのも、無理はないですよね……」


 すべて話を聞いた後、雪哉さんは、ふーっと一度大きなため息をついて、額を押さえた。


「……かなたちゃん、辛い思いをさせてしまって、ごめんね。君は何も悪くないよ。結衣のせいだから。もっと上手くやればいいのに、まったく、世話の焼ける妹だなー」


 雪哉さんはソファに背を預けて、考えこむように腕を組んだ。あ、そのしぐさ、結衣さんもよくやるなぁ、なんて場に似合わないことを思いながら、彼の言葉を待つ。


「慎二も、子供の頃から何も変わってないんだね。正攻法で勝てないとわかると、いつもそういう悪どいことするんだよ」


「雪哉さんは……北上さんが、私のお父さんの会社に、このことを告げ口すると思いますか?」


 不安に思っていたことを、聞いてみる。


「んー……どうだろう、君のお父さんは僕たちの父さんの親友でもあるわけだから、そんなことしたら父さんが黙ってないってことぐらい、慎二もわかってるとは思うけどね。それに君たちは女性同士だし、家に寝泊まりしていることだって……万が一写真に撮られたとしても仲のいい友人同士だと言えばいくらでもごまかせる。だから、過度に心配しなくても大丈夫。いつも通り過ごしていいと思うよ」


 雪哉さんが、壁に掛けられたカレンダーに目をやる。


「しかし、一週間後か……イヴの前日じゃないか。慎二は一緒に過ごす人がいないのかな? 寂しいやつだね」


 そう言って茶化すように笑うから、釣られて私も笑ってしまう。


「……大丈夫。慎二のことは、僕に任せて。色々と僕も調べてみるよ。また何か動きがあったら、すぐに連絡して。結衣にはまだ、言いたくないんでしょ? だから、これは二人だけの秘密」


 人差し指を唇の前で立てて、雪哉さんがにっこりと笑った。


「……わかりました。雪哉さん、ありがとうございます」


「ううん。感謝するのは僕のほうだよ。……かなたちゃん。結衣と一緒になることを、選んでくれてありがとう」


 そう言って、雪哉さんは心底嬉しそうに、微笑んだ。



 大丈夫、と言われたからだろうか。北上さんの言葉にぐらぐらと揺さぶられていた心が少し落ち着きを取り戻してきた。


 行きよりもだいぶ軽い足取りで、帰路につく。


 問題は山積みだ。だけど気持ちは落ち着いた。北上さんのペースに飲まれて、揺らいでしまった自分を猛省する。

 私はもう逃げない。一週間後、何を言われても押し切られたりしない。きちんと断ろう。


 そしてもし、そのことで彼が本気で私に牙を剥いたとしても――絶対に、負けない。



 そう固く、胸に誓った。




***




 昨晩あまり眠れていなかったせいか、自宅に帰ると気付けばご飯も食べずにソファで泥のように眠っていた。

 目が覚めた時には部屋は暗くなっていて、壁掛け時計を見ると、十九時を過ぎている。


 どうりでお腹がすいているわけだ。私としたことが、ご飯を忘れるなんて……。

 ソファに寝転がったまま、ぐーぐーと空腹を主張するお腹を撫でる。どうしよう、お腹減ってるけど、何も作る気起きないや。

 

 手探りで照明のリモコンを手に取ってスイッチを押す。

 そして、何かデリバリーでも頼もうかとポケットに入れっぱなしだったスマホを取り出した。


 するとタイミングを合わせたみたいに、スマホが鳴った。突然ディスプレイに浮かんだ恋人の名前に少しだけ驚いて、すぐに通話ボタンをタップする。


「もしもし、結衣さん、どうしたんですか?」


『あ、かなた? 今、家にいる?』


「え? あ……はい、いますけど……」


『そっか、よかった。メッセージ送ったのに、全然返事してくれないんだもん』


「あ、すみません、帰ってからすぐ、寝ちゃってて……」


 そこまで言うと、ピンポーン、と呼び鈴が鳴ったから、慌てて姿勢を正す。


『かなた、ついたから開けて』


「えっ……?」


 何が起こっているんだかわからないまま、慌ててソファから立ち上がる。


 もしかして……来てくれたの? わざわざ、私の家に?


 手櫛で髪を直しながら、スリッパも履かずに駆け足で玄関に向かった。ガチャンとカギを回してドアを開けると、その向こうに、口元まですっぽりと青いチェック柄のマフラーで覆った結衣さんが立っていた。長い黒髪から覗く耳の縁が、寒さで少し赤くなっている。


「結衣さん、どうして……」


「……ごめん、なんか元気なさそうだったから、心配で来ちゃった」


 そう言って、結衣さんが眉尻を下げてはにかむ。その笑顔にたまらなくなって、私は思わず結衣さんの手を引いて、強引に玄関の中へ引っ張った。

 ばたん、とドアが閉じると同時に、縋りつくように全体重をかけてその身体に抱き着く。


「わっ」


 驚いた結衣さんが、私の身体を優しく抱き留めて支えてくれる。

 厚手の黒いコートは冬の外気で冷えている。うちは駐車場がないから……もしかして、電車で来てくれたのかな。

 その白い頬に触れると驚くほどに冷たくて、なんだか涙が出そうになってくる。


「かなた、大丈夫?」


 うん、と頷く。もう大丈夫。だって今、あなたが私の元に来てくれたから。それだけでじゅうぶん。

 線の細い身体を強く強く抱きしめて、甘い香水の匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。


「結衣さん……」


「なあに、かなた」


「……好き。ずっと、私だけを見てて」


 胸元に顔を押し付けて縋るように言えば結衣さんが声を出して笑って、私の身体を息ができなくなりそうなほどに強く、ぎゅうぎゅうに抱きしめた。


「……真剣に言ってるのに、なんで笑うの……」


「ごめんごめん……だってあまりにもかわいくて。心配しなくても、私はかなたのことだけしか見てないよ。これから先もずっと」


 頬に、冷たい唇を押し当てられる。「冷たい」って抗議すれば、「じゃあ暖めてよ」って結衣さんが私に頬ずりしてくる。


「……ねえ結衣さん、私、お腹減りました。まだご飯食べてないから、一緒に何か作って。食材はあるから」


「もちろんいいよ。かなた、ちゃんと自炊してるんだ? 偉いね」


 さっきまでデリバリーを頼もうとしていたけど……せっかくほめてもらったから、それは言わないでおくことにする。


「からかわないでください。これでも、一人暮らしするようになってから苦手なりにちゃんと頑張ってるんです……」


「からかってないよ、褒めてるの。あ、そうそう、駅前でかなたが好きなお店のシュークリーム買ってきたから、夕飯食べたら、一緒に食べよ」


 そう言って差し出された紙袋を受け取って、うんと頷く。そしてその手を引っ張って、温かい部屋の中に、彼女を招き入れた。





 今夜は、きっと冷えるだろう。


 でも、大丈夫。二人抱きしめ合って眠れるなら、きっとどんな冬だって、ふたりで超えていけると思う。

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