第10話 北斗七星の色々② 

 何故か一頃から北斗七星の中で急に有名になった星がある。

 大熊座g『アルコル』という名前の星だ。明るさは4等星。普通の視力の人には見え辛い星だろう。北斗七星の柄のお尻から2番目に有る大熊座ζミザルという星の傍に有る星である。

 よくどこかの世紀末救世伝説のマンガが言い出した『死兆星』という名前で有名になったのがこの星だ。


 このアルコルという星、意味は『微かな者』という意味で、傍に二等星の星が光っているため大変見えにくい。

 どうして死の兆しになったのかは知らないが、古代エジプトではこの星が徴兵時の視力検査に使われており、見える人は見張りとか物見櫓等の特別職に配分されるという羨ましい星である。

 書いてる自分は小学校三年生の頃から視力が落ちており、生憎アルコルを目にした事は無い。ちょっと見てみたい星の一つである。

 ちなみに接近しているように見えるが、ミザルが手前、アルコルは86光年、アルコルは3光年程手前に有るようだが、両者の関係はわからなかった。


 ちなみに、死兆星と呼ばれた理由を調べると、見える人から先に徴兵されて戦争に出されて亡くなるとか、日本では歳を取って視力が衰えて、見えなくなると一年以内に亡くなるとか、そんな伝承は有るようだ。

 

 地味に濡れ衣着せられて可哀想な気がしますね。アルコル。

  

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