仏壇の干菓子は黄色二月尽く
ぶつだんのひがしはきいろにがつつく
季語は「二月尽く」です。
「黄色」で春の暖かな感じを表現し、一年で一番寒い2月が終わるという感情を「二月尽く」という季語に託し、春の到来を詠んだ句です。
薄暗い仏間に「黄色」の灯りが灯っている情景が浮かぶとの評価をいただき、本句も選を頂戴しました。
ただ、「二月尽く」という季語はあまりよくないとのご指摘もいただきました。
「○月尽く」「○月尽」という季語があるのですが、このタイプの季語は「その月の最後の日」という以上の意味合いを持たないため、季語として使うのは難しい、あまりうまくかないとのこと。
ある月の終わりというのは、色々な意味合いを持っているだろうと思うのですが、想起するイメージが人によって違うのだとすると、確かに季語としては使いづらいかもと感じました。
シンプルに「仏壇の干菓子は黄色春の昼」などとしたほうが良かったかもしれません。
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