神なき大地の創世神話! 脅威の超古代デュエル(前編)
《「
対戦相手であるザイオンXそっくりの、全身をぴっちりとした白いメカニックスーツで覆った、あからさまにファンタジー世界の住人ではない世界観間違えてる系の銀髪少女。
――それがファースト・スピリットとして召喚されたということは、間違いない。
「まさか、知性を持ったスピリットと
「決闘礼装も不要だよ。本機は
ザイオンXが左手を前に伸ばすと、その腕が変形して、装着タイプの決闘礼装を模した形状となった。
なるほど、彼女自身が決闘礼装になるという……もう、何でもありじゃない!
彼女がデッキを装填すると、いよいよ
互いの決闘礼装が相互リンクされ、先攻・後攻が自動的に決定する。
先攻となったのは――ザイオンXだ!
先攻:ザイオンX
メインサークル:
《「
BP1500
後攻:ウルカ・メサイア
メインサークル:
《エヴォリューション・キャタピラー》
BP1300
知性を持ったスピリットとの
果たして、どんな戦術を……って!?
決闘礼装に変形した左腕から、ザイオンXがカードを引く――。
「本機のターン、本気で行くよ。ドロー」
彼女がドローした右手は、黄金に光っていた。
これは、ユーアちゃんやアスマと同じ……!
「フォーチュン・ドロー……!あなたもその力を使うことができるの!?」
「人間特有の誇張表現?」と、ザイオンXは何でもないかのように言う。
「これはただのドロー。自身の運命力を消費することで
そのくらい当然でしょう、
「ぜんっぜん、当然じゃないわよーっ!?」
フォーチュン・ドローを使ったということは、ザイオンXは切り札を引き込んだということだ。
私はデッキから抜いていた《バーニング・ヴォルケーノ》のことを思い出す。
『スピリット・キャスターズ』の戦術の頂点に君臨するカード――まさか、あれが来るというの!?
悪い予感は的中する。
ザイオンXは手札からカードを発動した。
「
フィールドスペル、《アルケミー・スター》」
フィールドスペルの発動と同時に、世界が塗り替わる。
ザイオンXが発動した《アルケミー・スター》によって、周囲に半透明の結界が展開していく。
半球状の膜はドームのように周囲を覆い、私や、ザイオンX、祭壇の頂上に縛られたユーアちゃんを包み込む。
機械柱と機械柱のあいだにはプラズマ放電によって発生した球が飛び交い、周囲に張られた電線には青白い電光が走る。
続いて、透明なカプセルがいくつも現れた。
それぞれのカプセルは薄緑色の液体が詰められており、泡の向こう側に、なんらかの生物標本のようなものが浮かんでいる。
空想科学の世界。
まるで、昔のヒーロー番組に出てくる悪の研究所のような――やっぱり、『デュエル・マニアクス』の世界にこんなものがあるはずがない!
「ザイオンX……この子は何者なの?」
どのみち、フィールドスペルの発動を妨害することはできない。
私が手をこまねいているうちに――領域効果が完成したようだ。
ザイオンXが宣言する。
「
[神話再現機構ゲノムテック・シークレット・ラボラトリー]」
フォーチュン・ドローに続いて、フィールドスペルまで使われるなんて。
「ゲノムテック・シークレット・ラボラトリー……!
これが、あなたの
「肯定する。どう?」
ザイオンXは小首をかしげて、私に問いかけた。
「……どう、って?」
「このデザイン。かっちょいい?かっちょいい?」
彼女はオモチャを自慢する子供のように、両手を広げて自身が構築したフィールドを示した。
ゴテゴテした用途不明の謎の機械が乱立した、いかにもな秘密研究所――。
「えっ、と……。まぁ、男の子とかなら、こういうの好きなんじゃないかしら」
「かっちょいいよね」と、ザイオンXは表情を変えないままVの字サインを作った。
な、なんか調子狂うわね……この子。
気を引き締めないと。
この
それに、フォーチュン・ドローを使えるということは――ザイオンXは、少なくとも「学園」で言えば『ラウンズ』上位ランカー級の実力を備えているということだ。
ザイオンXが動く。
彼女は自分の手札から一枚を選んで、おもむろに自身の墓地に送った。
その瞬間――まるで火を入れられた溶鉱炉のように、周囲の機械群が一斉に稼働を開始する!
「[神話再現機構ゲノムテック・シークレット・ラボラトリー]の領域効果。
自分フィールド上のカードと手札のカードをコストにすることで
「
って、何?
そんなもの、『スピリット・キャスターズ』にあったかしら?
一応、この世界に来る前に『デュエル・マニアクス』のゲームマニュアルには目を通してたし……ルールでは
私の疑問に対する、彼女の答えは衝撃的なものだった。
「召喚陣にカードを創造するんだよ。この世界に存在しないカードを」
……はぁ!?
「
そんなの……ずるじゃん!
それに従って、巨大なホログラムで出来た半透明の樹のようなものがザイオンXの背後に出現した。
その樹――以前に博物館で見た生物の進化の過程と分岐を記した「進化系統樹」を逆さまにしたものに似ている――に、ザイオンXは二枚のカードをセットする。
樹の枝にあたる部分にセットされたカードは、メインサークルの《「
「
共鳴条件は《「
――承認完了。
ザイオンXが唱えた意味不明の呪文に従うかのように、二枚のカードは逆さまになった系統樹をさかのぼり、頂点にある一本の幹で合流する――やがて、接触した二枚のカードは一枚のカードとなった!
「そんな……本当に、
ザイオンXは回転しながら飛んできたカードをキャッチすると、そのままメインサークルにセットした。
「
無原罪のイクトゥスと交わりて、神なき大地に
ユニゾン・スピリット――《「
口上に応じて出現したスピリットは《「
異なるのは、二点。
一つは、上半身がその豊かな胸元を隠す貝殻の水着を除いて、一糸まとわぬ姿になっている点。
もう一点は――その下半身が人間のそれではなく、魚と一体化していることだ。
これは、童話にもある――
先攻:ザイオンX
メインサークル:
《「
BP2400
領域効果:[神話再現機構ゲノムテック・シークレット・ラボラトリー]
後攻:ウルカ・メサイア
メインサークル:
《エヴォリューション・キャタピラー》
BP1300
呆気にとられる私を置き去りにして、ザイオンXは
「
星辰の正しき時、眠りの世界は終わりを告げ、人々は新たな覚醒の時を迎える――これは《「
ここではない何処かの時空で、誰も知らない門が開き――そして、閉じる気配がした。
この効果って……。
私は決闘礼装のモニター画面を目にして、驚いた。
これは――さっきのターンが終了して、次の新しいターンが開始されている!
ザイオンXは再び、ターンを開始した。
「本機のターン、ドロー」
またしてもフォーチュン・ドローだ。
新たな切り札を手札に引き込んだことになる。
さらに、ザイオンXはデッキから《「
「本機は本機の効果を
「ク・リトル・マーメイドでターンを追加したのは、そのため……!」
「それだけじゃない。本来は1ターンに1度までだから――このフィールドの領域効果は」
《アルケミー・スター》によって付与された領域効果――。
ターンを跨いだことで再び使用できるようになったということは……また、あの
ザイオンXは手札からサイドサークル・アリステロスにコンストラクトを設置した。
「《
「『方舟』――聞いたことがあるわ」
「わたし」がいた地球では、たしか聖書にあったエピソードの一つだ。
大洪水が訪れることを神から知らされた人が、地上のあらゆる生き物を雌雄一組ずつ集めて、大きな『方舟』に乗せた。
そのおかげで、洪水があったあとも生物は再び繁栄できるようになった――という話だったはずだ。
『方舟』を作った人の名前は、ノア。
……あれ?
この
ザイオンXがコンストラクトを配置したことで、フィールドにも『方舟』が現れた。
そう、それはまるで聖書に記された古代の伝承にあるように――。
流線形デザインの巨大なペンシル状のボディ。
外壁を構成するのはメタリック・シルバーに輝く金属質の素材。
先頭部に近い部分にはコクピットっぽいキャノピーがあって……って。
「どうみても宇宙船じゃない、これ!?」
「かっちょいいでしょう!」
なぜかザイオンXは誇らしげに答えた。
だんだん、この子の無表情がドヤ顔に見えてきたぞ……!
すると、『方舟』が突然動き始めた。
転送ビームのようなものをサイドサークルに放つと、そこには氷の塊が現れる。
よく見たら、氷塊の中には馬のようなスピリットが氷漬けにされていた。
「これって……」
「素材は揃った。《
コンストラクトとして置かれたということは、あのスピリットカードはフィールドではスピリットとしては扱われない。
戦闘に参加することもできなければ、スピリットとしての効果を使うこともできないはず。
「そんなカードをわざわざ置く理由っていったら……あれしかないわよね」
フィールドに置かれた《草原を駆ける駿馬》は効果をもたないスピリット。
再び、
ザイオンXは手札を1枚墓地に送り、領域効果を発動した。
「
共鳴条件は《「
フィールドに現れた逆さまの系統樹。
セットされた二枚のカードは、系統樹の幹へと合流することで一枚のカードとなり――今度はサイドサークル・デクシアに
「《「
現れたユニゾン・スピリットは、やはりザイオンXにそっくりの少女だ。
こちらは上半身を甲冑と兜で武装して、その両手には二本の
下半身には筋肉質な馬が結合している――
だんだんとデッキ・コンセプトが見えてきた。
おそらくザイオンXのデッキは《「
ザイオンXは決闘礼装に配置されたカードを入れ替えて、サイドサークルの
「配置交換を実行するね、バトルの前に」
先攻:ザイオンX
メインサークル;
《「
BP2800
サイドサークル・デクシア:
《「
BP2400
サイドサークル・アリステロス:
《
領域効果:[神話再現機構ゲノムテック・シークレット・ラボラトリー]
後攻:ウルカ・メサイア
メインサークル:
《エヴォリューション・キャタピラー》
BP1300
「……あなた、今、バトルって言った?」
「肯定する。『スピリット・キャスターズ』では先攻の1ターン目は攻撃することができない。でも、今は2ターン目だもの」
「えっ、ってことはいきなり攻撃ができるってこと!?」
フィールドにはすでに二体のスピリットが出ている。
一体目の攻撃で《エヴォリューション・キャタピラー》ごとシールドを破壊され、二体目の
「い、いくらなんでもそんなのどうしようもないじゃない!」
「肯定する。やっぱり、ずるい?」
「ずるいに決まってるでしょ!」
「だよね。本機も怒られちゃった。だから――ク・リトル・マーメイドの追加ターンでは、攻撃宣言ができないことになってるの」
「そうなの?」
なんだ、びっくりしたぁ……!
とりあえず、首の皮は繋がったようだ。
「次はウルカのターン。本機はこれでターン終了だよ」
「私のターンね。ドロー!」
やっと私のターンがやってきた。
私は手札と相談しながら、このターンの戦略を練る。
気になるのは《アルケミー・スター》によって付与された領域効果だ。
試してみたいことはある。
だが、失敗した場合には手札を失うというクソデカいリスクがある。
私はザイオンXに探りを入れることにした。
「ねぇ、一つ聞いてもいいかしら。その
「承認が下りれば、
毎回、ザイオンXが
いまいち、言葉の表現が独特だけど――この言い方だと、特定のカード同士でなければ組み合わせてもカードを生み出すことはできないのだろう。
となると、やはり無理かもしれない。
私が考えていたのは――あの
もちろん火のエレメントを持つスピリットだけを強化する《バーニング・ヴォルケーノ》のように、構築段階で有利・不利が決まることはある。
ただし領域効果そのものは片方に対して一方的に働くものではない。
つまり、私にも使えるはずなのだ――《アルケミー・スター》の領域効果を。
手札を1枚捨てるというコストを払えば……だけれど。
「それに、仮に上手くいっても……強いカードを創れるかどうかは未知数。戦術に組み込むのは、無理があるわね」
私が諦めると、ザイオンXは不可解なことを言った。
「――人間は、物語がなければ生きていくことができない。だから作ることにしたの、神なき大地の創世神話を。そうすることでヒトはルーツを得ることができる。ここではない
「……それは、どういうこと?」
「
よくわからないけど……何かを教えようとしてくれていたようだ。
ともあれ――ここは、
生きるためというなら、まずはザイオンXに勝ってユーアちゃんを取り返さないと!
「私はメインサークルの《エヴォリューション・キャタピラー》をコストにシフトアップ召喚!《ローリーポーリー・トリニティ》!」
ここに落下する際に盾替わりになってくれた、白銀のダンゴムシ型スピリットをフィールドに召喚する。
さらに、ここからが《ローリーポーリー・トリニティ》の真価だ。
私は手札からスペルカード《バタフライ・エフェクト》を唱える。
実体化したカードのイラストから三色の蝶の刻印が飛び出した。
「《バタフライ・エフェクト》には三つの効果がある!私はモード②を選択し――その効果によって、手札を3枚戻して、デッキから同じ数だけドローする!」
「――手札交換効果。人間は大変だね、ドローをコントロールできないから」
えーい、みんながみんなフォーチュン・ドローを使えると思うなよ!
《ローリーポーリー・トリニティ》には、1ターンのあいだにスピリット・スペル・コンストラクトの3種を使った場合に追加召喚を可能とする効果がある。
すでにスピリットの召喚とスペルの発動は満たした。
手札には次に召喚したいスピリットも抱えている。
後は、このドローでコンストラクトを引ければ……。
「よし、引けた!コンストラクト《虫カゴ》をサイドサークル・アリステロスに配置するわ」
これで聖なる
追加召喚効果、発動!
「私は《ローリーポーリー・トリニティ》をコストに、シフトアップ召喚!これでエンシェント・スピリットを召喚する――羽ばたきなさい、麗しき蒼銀の翼!
《金殿玉蝶ブリリアント・スワローテイル》ッ!」
エンシェント・スピリットはグレーター・スピリットをコストにする場合は1体のコストで召喚が可能となる。
これが【ブリリアント・インセクト】デッキの新たな最速コンボってわけよ!
召喚に応じて、メインサークルに広がった巨大なアゲハ蝶の両翼。
私の――ウルカ・メサイアの誇る、最強のスピリットが降臨した!
先攻:ザイオンX
メインサークル;
《「
BP2800
サイドサークル・デクシア:
《「
BP2400
サイドサークル・アリステロス:
《
領域効果:[神話再現機構ゲノムテック・シークレット・ラボラトリー]
後攻:ウルカ・メサイア
メインサークル:
《金殿玉蝶ブリリアント・スワローテイル》
BP3000
サイドサークル・アリステロス:
《虫カゴ》
――よし、BPはスワローテイルの方が上!
ここで畳みかける!
「スワローテイルの特殊効果、発動!1ターンに1度、サイドサークルにあるカードを破壊することができる。《「
蒼銀の翼から放たれたすべてを破壊する鱗粉が、銀髪の
「おー。か、かっちょいい……!」
「ありがとね!さらに、バトルよ。スワローテイルでメインサークルの《「
絢爛たるハビタット・ストーム!」
バトルに移行したスワローテイルは
鱗粉に蝕まれた
だが、そこでザイオンXはスピリットの効果を宣言した。
「
第一の槍が貫く。《「
「第一の槍ですって……!?」
破壊された
その一本が――空中を飛行するスワローテイルの片翼に突き刺さった!
「スワローテイル!」
「特殊効果を喪失するの――バトルでこのカードを破壊したスピリットは。これでもう、あの厄介な鱗粉を出すことはできない」
力を失ったスワローテイルは、ふらふらと飛行していくうちに、地面に着地した。
その痛々しく突き刺さった槍が、まるで標本を留める針のようにも見える。
それでも――!
「あなたのシールドは破壊した。これで、決着をつける!」
私は《虫カゴ》の効果を発動した。
このコンストラクトがあるとき、バトル中に1度だけ手札から昆虫型のレッサー・スピリットをインタラプト扱いで配置することができる。
「私はサイドサークル・デクシアに手札から《死出虫レザーフェイス》を配置するわ!」
虫カゴから飛び出してきたのは、人の顔のような特徴的な模様が描かれた甲虫型のスピリットだ。
このスピリットによる
先攻:ザイオンX
【シールド破壊状態】
メインサークル;
なし
サイドサークル・アリステロス:
《
領域効果:[神話再現機構ゲノムテック・シークレット・ラボラトリー]
後攻:ウルカ・メサイア
メインサークル:
《金殿玉蝶ブリリアント・スワローテイル》
BP3000
サイドサークル・デクシア:
《死出虫レザーフェイス》
BP1200
サイドサークル・アリステロス:
《虫カゴ》
「《死出虫レザーフェイス》でメインサークルを攻撃――
「させない。スペルカードをインタラプトする」
「……
「《
ザイオンXがスペルをインタラプトさせると――攻撃に参加していたレザーフェイスはその動きを止めた。
さらに何もない空中に粒子が集まり、二枚のカードが生成される。
あれは――《「
「破壊されたユニゾン・スピリットの素材となったカードを創造し、手札に加える――そして、バトルを終了させる」
仕留め損ねた――!
ザイオンXは、生成されたカードを手札に加えながら言う。
「地上の戦いは一時的に停戦する。これは、より大きな目的のために」
「……ターンを終了するわ。その二枚を手札に加えたっていうことは、次のターンも
「否定する。それよりも、見せるから――もっと、かっちょいいスピリットを」
「かっちょいい……って」
「本機のターンだよ。ドロー!」
再びザイオンXのターンが始まる――と。
彼女のトボけた雰囲気に油断していた私は驚いた。
ザイオンXはフォーチュン・ドローをすると――さらに、なんとドローしたカードをその場で発動したのだ。
ドロー・シークエンス中に発動したということは……。
「……それは、インタラプトのスペルカードなのね!」
「肯定する。《
ザイオンXがスペルを発動すると――周囲に熱気が溢れた。
「あちっ、あちっ!な、何よこのカードは!?」
「恒星からの反射率――
「アルベド……?」
ダメだ、この子はたまによくわからないことを言う。
《バーニング・ヴォルケーノ》のときと同じ――どうやら、周囲をクソ暑くしているのはあのカードの影響らしい。
「この効果、いつまで続くのよ……!」
「次のターン終了時までだよ」
「ええと、次のターンってことは……私のターンの終わりまでね」
助かった。
ずっとこのままだと暑くてかなわない。
「肯定する。
それまでは、プレイヤーはスピリットを召喚・配置できない」
……は?
「スピリットを召喚、できない……ですって?」
「惑星環境を作り変えているから、既存の生態系は一度リセットされる。我慢してね、作業が終わるまでは」
いやいやいや。
「そんな、あなただって困るでしょ?」
先攻:ザイオンX
【シールド破壊状態】
メインサークル;
なし
サイドサークル・アリステロス:
《
領域効果:[神話再現機構ゲノムテック・シークレット・ラボラトリー]
後攻:ウルカ・メサイア
メインサークル:
《金殿玉蝶ブリリアント・スワローテイル》
BP3000
サイドサークル・デクシア:
《死出虫レザーフェイス》
BP1200
サイドサークル・アリステロス:
《虫カゴ》
「あなたのメインサークルは、ガラ空きなんだから」
そう言うと――ザイオンXは無表情のまま、首を横に振った。
「
どう、強いでしょ?」
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