06 エル・サグラド・モンリオン
クアランサのおよそ30キロ北に、「エル・サグラド・モンリオン」(El Sagrado Monrión)という巨大な一枚岩があります。
エル・サグラド・モンリオンは、高さ350mにも及ぶ巨大な一枚岩で、神秘的なエネルギーが集まるとされる場所です。この岩は非常に平らで、まるで宇宙の磁力を受け入れる神聖な台座のように見えます。
岩の表面には、時の経過を感じさせる年輪のような模様が刻まれており、カリオワ族の歴史や神話と結びついています。地元の伝承によれば、エル・サグラド・モンリオンが宇宙のエネルギーを受け入れると、周辺の環境が特別な霊的な力を帯び、カリオワ族の祭りや儀式が行われる場となります。
エル・サグラド・モンリオンの周辺には古代の遺跡が遺されています。それらは、まるで時間が凝固したかのような神秘的な魅力に満ちています。まずはケルカ・テカトル遺跡を訪れました。
ケルカ・テカトル遺跡は、エル・サグラド・モンリオンの南方に位置する円形の神殿と広場からなる神聖な場所です。ここでは太陽の神聖さと宇宙のエネルギーを称え、儀式や祭りが執り行われていました。石の柱と神殿の残骸が、遠い時代の神聖な儀式の舞台を今に伝えています。
続いて、ティアウカリ遺跡を訪れました。エル・サグラド・モンリオンの北方に広がるこの丘陵地帯には、階段状になった神殿や祭壇が風化しきった状態でそびえ立ちます。星空観察や宇宙崇拝の場として用いられ、ティアウカリ遺跡は宇宙と大地の神聖な調和を象徴しています。そこで、カリオワ族が古代の宇宙観を如実に感じさせる場所に立ち会うことができました。
最後に訪れたのはトノコアトルの神殿です。エル・サグラド・モンリオンの南に広がるこの地域は、緑豊かで美しい自然に囲まれた場所でした。トノコアトルの神殿は、巨大な石の柱で構成され、豊穣と宇宙の神聖な力を崇拝する場として機能していました。この場所での儀式は、収穫や生命の循環に感謝する重要な瞬間であり、神聖なエネルギーが流れるような感動的な経験となりました。
エル・サグラド・モンリオン周辺の遺跡は、カリオワ族の歴史と信仰が息づく場所であり、それぞれが古代の神秘と結びついた美しい歴史の一ページとなっています。
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