第5話 Coffee -1

マスターがおいたコーヒーで、彼ははっと我にかえったが、


『 つづけて?』と私が言った


東京 - 2018. 夏 ‐


ピーンポーン

『 おーはーよー!』

ちいさなげんきな男の子がげんかんのチャイムを鳴らした。


夜 「んー。。」

霧島 夜くんが、ねむそうに頭をぽりぽりかきながら

げんかんから出てきた


矢筈『きょう学校いく~~??』

「いかね~。」


『 じゃ~ぁ俺もいかなーい。』


矢筈 まさと <やはずまさと> 小学校4年生。

いと目のぼうずあたま

悪いことは まあしなさそう。


『今日も"あんぜん屋" いこーぜ~ 』

矢筈くんと霧島くんには "いきつけの場所" があった


cafe - 善 <ぜん>

ふたりが言う "あんぜんや"。

学校いきたくないよお! そんなときの2人の"逃げばしょ" になっている


ある日

白いひげをきれいに整えたマスターが

こうえんで2人が遊んでいたところに、

『 暑いからおいで。』

と声をかけてから 2人の"逃げ場所 " になったらしい。


いつも通りカフェのすずしいところで勉強をしていると、


『 わからんところ があったら言いな 』

2人のまえにつめたい麦茶をていねいにおいて、


マスターはそう言うと カウンターのふるびた椅子にもどっていった。

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私だけが知ってる彼の秘密 @mai333

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