第6話

扉を抜けてメイドの後についていくと

さすが日本で1、2を争う企業の本邸なだけあって中は1日あっても

周りきれないほど広い



屋敷の構造を覚えるのだけで1週間はかかりそうかも

そう思っていると一つの扉の前でメイドが止まり



「この中で当主様とご家族様がお待ちです。」

私はこれで。とお辞儀を一つして長い廊下の先へと行ってしまった



ここを開ければ晴海一家がいるのか



俺はもう一度深呼吸をしてからノックをし扉を開けた





中に入ると人の良さそうな男性がこちらを見て微笑んでいた



「ようこそ晴海家へ。あなたが今日からうちに務めてくれる執事だね。

 松田さんから出来のいい執事と聞いてるよ。」



あのジジイは何を吹き込んだんだ



「それは身に余る光栄でございます。

松田の言葉に恥じぬように精進いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。

申し遅れました。松田執事紹介所より参りました。楠木春樹と申します。」



軽く自己紹介をし頭を上げると晴海一家であろう人物がこちらを見ていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

彼女の心 湯林檎 @yuriyuringo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ