第3章 茅野子の武勇伝と奥儀「褒めて褒めて」と3回の手術
と書いていたが、それは普段の行動にも
我が家の敷地内を自分の
空き地を挟んだ裏の家の普段は
「あんたのところの猫は頭が良いねぇ」
と。
祖母が近くのスーパーに買い物に行く時は一緒に付いて来るが、祖母が我が家の敷地外に出ると引き返して
狩猟本能も旺盛で色々な生き物を
祖父が言うには自分よりも大きい
茅野子の奥儀「褒めて褒めて」も
ある日。内職をしていた祖母の前に赤い金魚を
「あんた、その金魚はどこから ?」と祖母が茅野子に
「あーっ、また金魚がいなくなってる!」
全てを
「それにしても」と祖母は語る。水槽の中の金魚を茅野子はどうやって「捕まえたのかしら ?」
看護師を目指して大学に通っていた姉はよく茅野子を布団の中に入れて一緒に寝ていた。いつも茅野子と一緒にお風呂に入り茅野子を薬用ソープで洗っていた。「よく洗った方が良い」と友人から聞いて来たのだそうだ。そりゃ、ノミとかダニはダメだけど「毎回、洗わなくても」と私は思っていたが口出しをするのは避けていた。猫は濡れるのは好きでは無い。ドライヤーで乾かされた後でも身体を舐め続ける茅野子に私は何か不吉なモノを感じていた。
茅野子を洗い始めて2ヵ月後
茅野子のお腹が膨らんで苦しそうにするようになった。祖父と姉は避妊手術をした動物病院に彼女を連れて行った。医師が言うには「お腹の中に大きな毛玉」が幾つかあって「開腹手術をして取り除かねばならない」らしい。
すぐに手術となり、そのまま入院となった。1週間後に
退院してから3ヶ月後
また、茅野子の体調が良くない。動物病院に連れていった祖父と姉は医師からの通告を受けた。
「この猫は
と。
つづく
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