四季

四季

春（はる）。

それは、出会（であ）いと別（わか）れの季節（きせつ）。小鳥達（ことりたち）の囀（さえず）りが広大（こうだい）な大地（だいち）と空（そら）に響（ひび）き、暖（あたた）かな日差（ひざ）しと共（とも）に、植物達（しょくぶつたち）は、待（ま）ってましたと言（い）わんばかりに芽（め）を出（だ）す。

夏（なつ）。

それは、新生活（しんせいかつ）の慣（な）れと暑（あつ）さが来（く）る季節（きせつ）。暑（あつ）い日差（ひざ）しが地面（じめん）に照（て）りつける。木々（きぎ）は青々（あおあお）と生（お）い茂（しげ）り、道端（みちばた）に木陰（こかげ）を作（つく）る。何処（どこ）までも続（つづ）く地平線（ちへいせん）に、潮（しお）の香（かお）りと共（とも）に心（こころ）を躍（おど）らせる。

秋（あき）。

それは、肌寒（はだざむ）さと紅葉（こうよう）が訪（おとず）れる季節（きせつ）。秋（あき）を感（かん）じさせる肌寒（はだざむ）い風（かぜ）に、様々（ざまざま）な彩（いろど）りの紅葉（こうよう）が揺（ゆ）れる。風（かぜ）に吹（ふ）かれ落（お）ちた紅葉（こうよう）の絨毯（じゅうたん）に、ほのかに甘（あま）い香（かお）りが辺（あた）りに広（ひろ）がる。

冬（ふゆ）。

それは、新（あたら）しい出会（であ）いを待（ま）つ季節（きせつ）。吐（は）く息（いき）は白（しろ）く、冷（つめ）たい風（かぜ）が肌（はだ）に刺（さ）さる。動物達（どうぶつたち）は眠（ねむ）りにつき、植物達（しょくぶつたち）は春（はる）に向（む）けて準備（じゅんび）をする。降（ふ）り積（つ）もった雪（ゆき）が太陽（たいよう）の光（ひかり）に照（て）らされて、辺（あた）りに広（ひろ）がる銀世界（ぎんせかい）。