第4話 転生しても可愛い人好きは変わらねーの!!

「ユーリ様、起きて下さい!」


「…え?」




朝起きて1番に声かけられたと思ったら可愛らしい容姿をした女の子がベット脇にいた。


誰だよまじで…。


「あれ、アオは?」

「アオ様なら王様のところに行っておりますよー!」


朝から忙しいな…。


「事情はアオ様から聞いております!…ほんとに記憶無くなってるみたいですね!」


伝えちゃったのか…。

「そう…みたいなんですよね。貴方は?」



「ユーリ様の彼女です!!」

「…は?」


こんな可愛い子が???

え、俺彼女いんの????




「ユーリに彼女いるわけないでしょ。」

「ア、アオ!」


呆れた顔をしたアオがいた。

王様の話は終わったみたいだ。


「ランナ、今のユーリは優しいんだからあんま意地悪しないであげて。」

「はーい。」


どうやらこの子はランナという名前らしい。


「ユーリ様いつもは辛辣なのになんか可愛いですねー!」

「…ありがとう?」


こんな可愛い子に言われると照れてしまう。


「ユーリ、記憶無くなってるから分かってないかもだけど。」

「え?」









ランナコイツだからね?」


「…は?」





盛大に騙されたぁぁぁぁぁ!!!!



「なんで言ってくんなかったの?!てかなんでそんな可愛いんだよッ!!」

「怒るとこそこなの?」


訳の分からない怒りをぶちまける。


「もう少し遊びたかったのにー。」

ランナはそう言うと長い髪のウィッグを外した。


地毛じゃなかったのかよ…。


「とりま着替えてきます…。」



衣装部屋で軽く着替えをすませ帰ってきた頃には可愛らしいランナの姿はなかった。





あ、結構ちゃんと男なんだ…!?


可愛らしさを残しつつスラッとした美少年だった。


「俺の権力使ってずっと女装のままいるとかできないですか?」

「ユーリ、警察呼ぶよ。」

「…冗談でーす。」


アオに冷たい目を向けられへこむ。

俺の権力何のためにあるんだよ…。


「あはは、今のユーリさん好きだなぁー!なんか面白い!」


急に声を上げて言うからびっくりした。

馬鹿には…されてないか?


はユーリ様の側近で、アオの幼なじみです!ちなみに記憶無くなる前のユーリさんはだーいっきらいでした!」


ちなむなそんなこと。


「前の俺が…ごめんね。」

「ユーリ様謝れるんですね!」


前の俺聞けば聞くほどろくでもない奴だな…。

逆に今まで殺されなかったのが奇跡だわ。





とりあえず仲間が増えたか…?






【次回】ユーリ 死す

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転生したらとんでもない嫌われ者になっていて暗殺されるらしいので、それまでに信頼を取り戻すことにした。 桜空 ゆうき @Kigaya

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