第3話 すっごい恥ずいことしました!!

「…なんでしょう兄上。」


機嫌を損ねたルカがじとっとこちらを見てるんですけど。気まずっ。


まぁ、もう呼んじゃったし。しゃーない☆





「メイドが怖がってる。食事を作ってもらう身として怒鳴りつけるのは違うだろ。」

「…ユーリ。」


アオも含め皆驚いていた。

あー、俺マジで普段こんな事言わないんだな…。恥ず。


当人のルカはと言うと、



「…申し訳ありません。」


と静かに言っていた。















意外とこの人可愛いな!!!




俺そんな怒鳴ったわけじゃないよ?

ちょっと、ほんのちょーっとだけ注意しただけなんだけど…すっごい肩落としてて、今にも泣きそう。

マジでごめんなさい…そんな健気な反応するなんて思ってなかったんです…!!






なんて考えてたらそのまま食事会は終わってしまった。

ちなみに食事会が終わるまでしょぼんとしたままだった。


「アオ、あれどーゆーこと…?」

自室に戻る際アオに聞いてみた。


「ルカ様はユーリのこと大好きだからね…。ユーリがあんなこと言うなんてびっくりしたよ。」


どうやら前の俺はさっきのルカのようにメイドに酷い扱いをしていたらしい。

多分それを真似して怒られたから悲しんでいるのだとアオが教えてくれた。








あ、そしたら俺めっちゃ恥ずいことしたじゃん。



さっきルカにあれだけ偉そうに言っといて自分も意地悪してて…。

めっちゃ馬鹿な人じゃん…!?!?

恥ずすぎる…言わなきゃ良かった…。




「アオ、俺恥ずかしさで死にそう…。」

「どんまいどんまい☆」



キラースマイルやめてもろて。

最悪だ…。











「…ユーリ様!」


一人のメイドが俺の名前を呼んだ。


「…何ですか?」

変なこと言いそうで怖い。もう喋りたくないよ…。



「先程は申し訳ありませんでした!」


勢いよく頭を下げられた。

おそらくルカのことだろう。


「いえ、こちらこそ。食事とても美味しかったです、ありがとう。」

今までにない豪華な食事に感動した意を伝えた。

今日からあれが毎日食べられるのか…すごいな。


「ありがたきお言葉…。失礼致します!!」


ギャン泣きしながら帰ってっちゃったんですけど!!!

そんな怖かったか、俺。すみません怖がらせて…。







「今のユーリなら暗殺回避行けそうだね。」

ふと横でアオが呟いた。





「暗殺まで残り1ヶ月、全ての人の信頼を取り戻すことが出来ればの話だけどね。」


「信頼を取り戻す…。」


よくわかんないけど…











「頑張ります…。」




【次回】俺の快進撃始まる…?




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