第7問 落書き/研究所

第7問 次の文章を読み、問いに答えなさい。



【落書き1 場所:研究所入口前石垣】

・棒人間の図。頭から足まで15㎝程、全身カーキ色、手にL字の黒い棒を構える。

・図の下に鉛筆で「ひみつをおしえます →」と記述。矢印の向きは南。


【落書き2 場所:研究所庁舎南壁面】

・棒人間。サイズ・色は1と同様。腹辺りが丸く膨んでいる。

・図の下に「→」。矢印の向きは東。


【落書き3 場所:研究所庁舎南東壁面】

・棒人間の色に赤が混じる。

・「→」。矢印の向きは北。


【落書き4 場所:研究所庁舎東壁面】

・棒人間がさらに赤に染まる。

・「→」。矢印の向きは北。


【落書き5 場所:研究所庁舎北東壁面】

・棒人間の全身のフォルムが崩れてくる。

・「→」。矢印の向きは北。


【落書き6 場所:研究所庁舎北壁面】

・棒人間が青黒く染まる。

・「→」。矢印の向きは西。


【落書き7 場所:研究所庁舎北西壁面】

・棒人間のパーツが離れる。

・図の下に「→」。矢印の向きは南。


【落書き8 場所:研究所庁舎西壁面】

・棒人間のパーツがバラバラに散る。

・「→」。矢印の向きは南。


【落書き9 場所:研究所庁舎南東壁面】

・図は無し。

・「じつはぎゃくでした」。





【解説】

一見すると死体が朽ちる様子を書いた九相くそうのようですが、「ぎゃく」なので、蘇る様子と思われます。


研究所ができる前、ここには陸軍の軍医学校がありました。その所為か古くからこの土地に住む方や近隣の障害者福祉施設に通う方からは、この周辺で軍人の幽霊を見た、という話が良く聞かれます。


しかし、それらは本当に幽霊だったのでしょうか。















問 どうしたらもっと怖くなるか、あなたの考えを述べなさい。


答 ( 絵解きを変える。この話を報告した原沢さんは土地の曰くにとらわれ過ぎた。棒人間は軍人ではなく、単に銃器等で武装した人で、落書きの作者。逆とは落書きを見ている人間が落書きと同じになるという意味にする。実際に彼女は今も行方不明のままなので、オチもつく。 )



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