第5問 段ボール/団地
第5問 次の文章を読み、問いに答えなさい。
【段ボールへの書付 観察日2023/12/14】
ご自由にお持ちください
【段ボールへの書付 観察日2023/12/21】
ご自由にお持ちください
TAKE FREE
자유롭게 가져와주세요
请随意拿走
【段ボールへの書付 観察日2023/12/28】
ご自由にお持ちください
TAKE FREE
자유롭게 가져와주세요
请随意拿走
↑
ごっそりもろたわ
ありがとさんやで!
【補足】
以上の書付がされた段ボールは、この団地の7号棟307号室の中にあったものです。2024/1/05に307号室の台所付近で遺体が発見され、以降の観察は中止となりました。警察の見立てでは遺体は80代の女性で、死後1カ月以上が経過していたとのこと(他の住人からの伝聞)です。
段ボールのサイズは縦34㎝・横25㎝。刃物で荒く板状に切り出されたもので、上部両端の直径3ミリの穴にビニール紐が通されていました。紐は食器棚にもたれる遺体の首に掛かっており、冬季とは言え腐敗の影響を受け、訪問する度に段ボールも変色していきました。
観察期間中、307号室を訪れたのは私の他は若い女性が1人だけです。小柄、髪を二つ結びにした幼い感じでしたので、学生かもしれません。彼女も足繁く通っていましたが、2023/12/28を最後に現れなくなります。その最後の日、彼女は手ぶらで帰りました。
警察は遺体を事件性のない病死と判断し、今307号室にはあの段ボールを残して何も残っていません。
問1 段ボールに書付をしたのは誰ですか?
答 ( 307号室の住人 )
問2 307号室から持ち帰られたものは何ですか?
答 ( 307号室の住人 )
問3 問1の誰かは、なぜ問2のものを持っていってもらいたかったのですか?
答 ( 307号室は彼を封印する為の部屋で、彼はあの部屋から出してもらいたかった。遺体の女性は命を賭して儀式を行ったが、観察者達のせいで全て無駄になった。 )
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