第4問 領収証/病院

第4問 次の文章を読み、問いに答えなさい。



【診療費請求書兼領収証】

内科 診療日:2023/10/23

氏名:小日向 雅紀  性別:男

保険種類:組合 負担割合:3割


[保険]

初・再診料  74点

医学管理等 

在宅医療

検査  1,214点

画像診断

投薬     73点

注射

て       6点

あし      9点

め       5点

つの      8点


合計  1,389点  

保険分負担金額 4,167円


[保険外]

評価療養・選定療養

室料差額

特別初診料

文書料

その他

消費税額等


自費計         0円


総合計(請求金額)4,167円




【上記請求書につけられていた付箋】

今回は色々と植えすぎちゃったので、次回は気持ち少なめです(笑)

もう少しで完全な顔ですので、最後まで頑張りましょうね!















問 以上の文からわかることを書きなさい。


答 ( 点数の並びに意味がある。74・1214・73・6・9・5・8という数字は正規の医療報酬ではなく、隠ぺいされた呪詛である。私の地元、和歌山のとある村ではこれを「きわうのる」と呼んでいた。


当該地周辺の風俗を記した『東紀行記』でその様子が断片的に紹介されている。それに因れば、「相手の望むことをする。七十四回、一千二百十四回、七十三回、六回、九回、五回、八回、それぞれ別の願いを施し、油紙にしたためて相手に渡す。この数字は『きわう』の本当の名の字画に通じ、望みを叶えた相手は「きわうのり」になる」(現代語訳)というものであった。「きわう」とは何か、この呪詛により具体的にどうなるのかは定かではない。


上記の領収証は、これを独自解釈して再現したものである。この患者はこの数列が並んだ領収証を受診の度に受け取っているものと考えられ、恐らくその回数だけ呪われ続けてきた。しかし、彼は領収証も付箋も見ずに捨てているので、呪った者とこれを拾った私達以外、このことを知る者はいないだろう。 )



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