2 行政機関
以下は「現地民にとっても完全に趣味の領域」であるため、読まなくても全く問題の無い内容です。国内の行政機関の役割と戦闘スタイルについて書いたもの。
大半の国民が 「○○局が何をしてるか」ぐらいの曖昧な知識しか持っていません。役人志望の学生はそれなりに勉強しているかもしれない。
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1. 公共安全局
【役割】 警察に相当する機関で一般犯罪や秩序維持を担当。異常事態が頻発する中でも、日常の治安維持を主軸としている。一般犯罪の捜査と治安維持を担う、警察的役割を持つ機関。 通常の犯罪捜査と治安維持を行う一方で、時折異常死や住民の異変に関する事案も扱うが、それは特殊部隊に引き渡す形。宇宙戦争により装備の一部が軍用レベルに強化されている。人質救出や市街地での迅速な対応が得意。
【戦法】 体術を主体に、格闘技に優れた者が多い。犯罪者の逮捕や取り押さえを重視しており、護身術と非殺傷兵器を主に使用。 迅速な制圧と逮捕を目的にした戦術。混乱を最小限に抑えるため、少人数でのチーム戦闘が得意とする。
【戦闘スタイル】 近接戦闘、体術
【防具】 軽装防具、街中でも動きやすいように設計。衝撃吸収素材が使われており、機動性を重視。
人質救出や市街地での迅速な対応が得意。
【武器】 街頭巡回用の特殊警棒。伸縮可能で電撃を与えることができる。
2. 国防局
【役割】 地球防衛を担う軍事組織。異星人との戦争に対応するため、軍備を拡充し、国内外の防衛を行う。国防を担い、外敵からの侵攻や紛争に対応する軍事組織。
宇宙進出は限られているが、月面に基地を設け、地球圏内の防衛活動も行う。宇宙戦争以前から存在する伝統的な軍事組織であり、技術的な限界を補うために防衛戦略を工夫している。国境警備課はここに含まれる。大規模な戦闘や国境防衛、宇宙からの敵に対する迎撃を得意とする。
【戦法】重火器を使用した遠距離戦闘が得意。特に対空防御や爆発物処理に長けている。事力を背景にした正面突破や防衛が主。重火器を使った集団戦術に優れ、統率力を活かす。
【戦闘スタイル】大規模戦闘、戦術指揮
【防具】重装甲パワードスーツで戦場での耐久力と防御力を高める一方、短時間の飛行も可能。
【武器】防具に合わせて設計された重火器、槍。遠距離でも接近戦でも対応可能。
3. 環境保護局
【役割】自然環境を保護・管理する組織。異常現象による環境への影響も含め、生態系を守るための政策を実施。地環境保護と異常現象による自然破壊に対応。宇宙戦争や異常現象が地球の環境に与える影響を調査し、汚染や災害の回避策を講じる。元々は自然保護活動がメインだったが、現在では戦争や不審死が引き起こす環境破壊にも対応するようになった。
【戦法】戦闘は少なく、主に環境調査や異常現象の検出を行う技術者が中心。防御や防衛では罠や障害物を利用。ゲリラ戦術や環境に基づいた待ち伏せを得意とする。敵を直接倒すのではなく、動けなくすることが主な目的。環境災害や汚染エリアでの作業を得意とする。
【戦闘スタイル】 自然環境を利用した戦闘
【防具】迷彩機能付きの軽装備。自然の中での隠密行動に優れており、環境に溶け込むことができる。化学防護服や耐熱・耐寒装備を使用し、汚染エリアでの活動に対応。
【武器】 改良されたクロスボウ。特殊な麻酔や植物系の毒を使い、対象を無力化する。
4. 交通管理局
【役割】 都市や国の交通網とインフラを管理する部門。戦争の影響で被害を受けたインフラの復旧や、避難経路の整備を担当。国や都市の交通網の管理とインフラ整備を担当。 戦争以前から存在しており、国営の鉄道、道路などの管理を行っている。戦時下では軍事輸送も担い、インフラ復旧のための緊急対応をする部隊が組織内にある。 緊急事態でのインフラ復旧、交通インフラの管理、災害時の避難経路確保を得意とする。
【戦法】 防御的な戦術に優れ、インフラの修復作業中に突発的な攻撃を防ぐ。防衛ドローンやシールド技術が特徴。短期決戦を得意とし、狭い通路や建物内での戦闘に特化している。地形を生かした戦術を展開。
【戦闘スタイル】 工具や重機を使った戦闘
【防具】工事用の耐衝撃スーツ。重い装甲と共に作業時の安全性を保つデザイン。
【武器】 特殊なハンマーやドリル。通常はインフラ復旧に使うが、戦闘時には打撃武器として使用。
5. 衛生局
【役割】国民の健康管理と衛生状態の維持を目的とする組織。異星人の兵器による不審死や、住民の異形化現象が発生する中、対策を行う。健康管理と医療を担当。異常現象による被害者への医療対応も含む医療や公衆衛生を従来から担当しており、戦争が長引く中で新型病原体や健康問題にも対応。住民の異常死に関する調査も行うが、基本的には市民の健康を守るための普通の保健機関。戦場や災害地での迅速な治療活動を得意とする。
【戦法】 防御や非殺傷技術を駆使し、医療活動を守る。主に麻酔銃や回復技術を用いる。回復や治療に特化し、直接的な攻撃は少ないが、仲間のサポートが優れている。
【戦闘スタイル】 サポート系の戦闘、回復能力
【防具】防護服と軽装アーマーの組み合わせ。汚染区域での活動を考慮し、耐毒性が高い。
【武器】 改良型麻酔銃。体力回復、麻痺を与える薬品を発射できる。主に医療および治安維持の両面で使用される。人命救助を最優先に考慮して設計され、対象を無力化しつつ緊急治療や体力回復を同時に行える。麻酔・鎮痛・回復・神経・スキャンモードの切り替えを行える。グリップ部に操作パネルがあり、親指一つでモード切替が可能。バレルの先端は交換式カートリッジが装備されており、薬品ごとにカラーデザインが異なり一目で何の薬品がセットされているかが分かる。
6. 教育文化局
【役割】学校教育や文化政策を担当する機関。戦争の影響で教育が停滞しないように対応している。教育や文化を支える。宇宙戦争が日常化する中で、戦争に対する理解を深める教育を推進しつつも、伝統的な文化や価値観の保存に努めている。学校の防衛措置や避難訓練も定期的に行われている。有形文化財の保護を行う課がある。
【戦法】 心理戦に強く、主に精神攻撃や認識操作を駆使する。仮想現実や催眠技術を用いた戦法で相手の意識を乱す。
【戦闘スタイル】 精神干渉や知識を活用した戦闘
【防具】耐火性や精神的攻撃に対する防御力が高いローブ。
【武器】 精神干渉を可能にするヘッドギア。相手の意識を混乱させたり、幻覚を見せることができる。
7. 通信情報局
【役割】通信インフラや情報管理を担当。戦時下の情報統制やプロパガンダの配信、国民への情報提供を行う。情報通信の管理と情報戦を担当。 政府のメッセージを国民に広める役割を持ち、同時に異星人の侵入や情報戦に対する防御も行う。日常的な通信の維持も重要な任務。
【戦法】 情報操作や電子戦を得意とする。ハッキングやネットワーク遮断を行い、敵の情報網を崩壊させる。直接戦うことは少ないが、遠隔操作での介入が得意。
【戦闘スタイル】 ハッキングや電子戦
【防具】 サイバー防御を強化したスーツとヘッドギアで、サイバー攻撃から守る。通信妨害を防ぐシールド付きの軽装備。敵からのハッキングや電子戦攻撃に対する防御機能を持つ。
【武器】電子パルスライフルとハッキングドローン。ライフルはパルスエネルギーを人体に向けて発射し、強力な電撃で神経系を麻痺させたり、直接的なダメージを与える。 副次効果として、ターゲットが装備している電子機器をも無力化するが、主な用途は戦闘での殺傷や無力化。
ナノサイズのドローンは対象に侵入し、機器や武器にウイルスを注入し、暴走や自爆を引き起こす。人間にも感染するプログラムが組み込まれた特別なドローンは、対象の神経系やバイオ装置に干渉し、直接的に攻撃できる。
8. 監察局
【役割】「政府」の監視機関として企業や他の局を監視し、違法行為や反逆を取り締まる。必要に応じて粛清を行う。企業と各行政機関が法と規範を守り、過剰な権力や違法行為が行われていないかを監視する最上位の監督機関。企業や宗教団体が管理する各区に対する監視を行い不正や違法な行為が発覚した場合、粛清や強制執行を指揮する。組織への監視、監査、粛清任務に当たる者とで課が複数分かれている。
【戦法】 機密情報を駆使し、隠密行動と暗殺を得意とする。
【戦闘スタイル】 暗殺や隠密行動、粛清。
【防具】 ステルス機能を持つ軽装甲。暗闇や混乱の中で行動するための隠密装備。
武器: 毒の仕込まれた短剣や、小型ドローンでの攻撃
【武器】短剣やサプレッサー付きの銃器、小型ドローンを使用する。
短剣には速効性の神経毒が使われており、ターゲットに傷をつけるだけで毒が体内に浸透する。通常数秒~数分で致命的な効果を発揮し、神経系を破壊し心臓や呼吸器官を麻痺させる。
銃は弾薬の種類が豊富で銃には消音弾や麻酔弾、または小型EMP弾など、任務に応じた特殊弾薬を使用することが可能。殺傷目的の場合は、人体に対して高い貫通力を持つ弾が選ばれることが多い。カメラやセンサーが搭載されており、リアルタイムで監視映像を局員に提供することが可能。
ドローンは暗殺や監視を目的に特化して設計されている。小型で音が静かに動作し、室内や都市部でも目立たない。小型爆薬や神経ガスなどを搭載しており、特定のターゲットに致命的な攻撃を加えられる。
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