第10話 津軽優次・高校1年〜現在 後半の過程
それから僕は放課後、部活をぼちぼち行きつつ、メインの小説読書の日々を送った。
実際プロのバレーボール選手になりたかったから都会で最高峰のクラブチームで練習したかった。でも、夢なんて諦めて良い。今は日々楽しく生活して居れば構わない。田舎なのはやはり不満はあるが。
その後3年生に進級して受験とバイトで忙しくなり読書は一旦休暇した。ちなみに読むペースはゆっくりで、面白い作品は何度も周回するため、新しい作品は中々触れられなかった。正直僕としては現在大学生になってもまだまだハマりの序章にしか過ぎないと思う。それでも日々新しい作品が生まれ、昔から現代の作品まで多数過ぎる。様々な種類故ハマり尽きない。読めば読むほど豊かになる。あの図書室の出来事から始まり、あの小説を読んで全てが吹っ切れた。重い苦痛を背負う必要がなくなった。そんな背負いを意図せず見抜いたかはわからないが、芳賀さんは今でも十分活躍しているとのこと。
実は図書委員の彼から芳賀さんのペンネームを聞いた。当然超有名天才作家だから調べたらすぐ出てきた。年齢、性別不詳。当たり前だ。トップで有名になれば妬みや批難は避けられない。それでも芳賀さんは今も書き綴っている。ひそかに芳賀さんの作品を僕は6作品完読したが、どれも頭から電気が流れたくらいに物語の展開と伏線、個性あるキャラクターが完璧だった。
天井を見て夕凪と抱き合いながらふと、振り返っていた。そんなこともあったな。さて、明日からどうしようか。共に恋愛。共に大学。幸先が良過ぎる。
だが、それは自分の主観ならでは。やはり夕凪の存在はおかしかったのだ。なぜ疑問に思わず夕凪を受け止めただろうか。後悔しても拭えまい。
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