第8話 特攻
白狐「ただ、生き残ったとしてもその後が問題だ」
白狐「どうこっちに帰投する」
飛鳥「向こうの戦闘機で帰るのは?」
白狐「はぁ?んな事できるか?」
白狐「F-14じゃあるまいし」
飛鳥「まあそん時考えればいいでしょ」
白狐「楽観的だなお前」
龍太「改めて伝える。使用するのは各自の戦闘機、
爆弾は投下してもよい。」
白狐(そうか。投下ができるなら、、、)
龍太「質問がある者はいるか」
龍太「よし では各自戦闘機に乗り込め 解散」
飛鳥「で?どうするつもりだ?」
白狐「まず、超低空飛行、かつ高速で飛行する」
飛鳥「ほう。なんで?」
白狐「ウェストバージニアのレーダーは
自身から見て20°以上の場所にいる機体しか
認識出来ない。それに高速で向かえば
他より早く到着する。」
飛鳥「おん。」
白狐「先に投下すればその後の特攻での
混乱で時間ができる。その時に
戦闘機を着陸させ、燃料を補給する。
これが作戦だ。」
飛鳥「いやいや燃料補給は無理があるんじゃ?」
白狐「それ以外に方法無いだろ」
白狐「もう出発だ 乗り込め」
~空母・甲板~
白狐(正直望みは薄いがな)
放送『特攻隊 発艦せよ』
白狐「よし。行くぞ」
その後発艦し、残りの距離3000m
高度は7mを飛んでいた
白狐「もうすぐだ。」
白狐「7.6.5.4.」
白狐「3.2.」
白狐「1!」
急上昇し爆弾を投下。
その後付近の滑走路に着陸し空っぽの
燃料タンクを補給。
飛鳥「よし。こんだけありゃ行けるな」
白狐「モタモタしてる暇ねえ!行くぞ!」
飛鳥「おう!」
白狐「この後に迎撃機が来ないといいが、」
飛鳥「まあ来ますよね」
白狐「500m後方!敵機2機!」
白狐「一人一機でいいか?」
飛鳥「ああ。行けるな?」
白狐「ふっ!」
グオオオオ
飛鳥「は!?なんだありゃ!?」
白狐は空中で宙返りし、敵機を前に押し出した。
白狐「狙い定めて…」ダダダダダ
白狐「一機撃墜!」
飛鳥「すまん!こっちのサポート来てくれ!」
白狐「あいよ!」
その後白狐は飛鳥と敵機の間を横切り、
1度こちらに引きつける。
白狐「よし。もっかい!」ダダ
白狐「あ?」
飛鳥「やべえ 俺も弾切れだ」
白狐「クッソ!逃げ切るしか…」
飛鳥が急に減速し、敵機の後ろにつく。
白狐「おい 何してる!」
飛鳥「忘れたのか?俺ら特攻隊員だぜ」
白狐「は?」
飛鳥「すまんな 白狐」
飛鳥が全速力で敵機に向かう
白狐「おい!やめろ!」
飛鳥「生きろよ」
ドカーン
白狐「馬鹿野郎…」
白狐「こっから死ねるわけねえだろ!」
白狐「空母より こちら狩島白狐。着艦許可を」
空母『着艦を許可する』
白狐「!そういえば、」
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白狐「まぁでも一応見るか。」
白狐「あ。フック壊れてる」
飛鳥「フックなら別に良くね?着艦しねーし」
白狐「まぁたしかに。」
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白狐「フック壊れてんじゃねえか!」
白狐「よし。あれで行くしかねえな」
空母『狩島 速度が遅すぎる。』
白狐「いや、これでいい。」
ガン
白狐「よし、こっから降着装置を畳めば…」
ギギギギギ
空母『何?胴体着陸だと?』
白狐「止まれぇぇぇぇ!」
空母『と、止まった、』
白狐「飛鳥、じゃあな また会おう」
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白狐「みてえなことがあったな」
雹蒼「そりゃ、大変だったな」
太平洋戦争2043 ZERO_ゼロ @M6_ZERO21
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