第26話 優月の思い ⑥

「では、矢守くん、私に着いてきてください。格納庫はこちらへ」


「はい」


ピスカルは呼びかけると、亮は彼に着いていくようとすると、もう一度首を振り替えて、既に廊下の遠い先に去った優月の姿が突き当たり所で消えたまで、亮は更にピスカルをおいつける。


 広々としたお城のような廊下を歩いていく、どれくらいに歩いたのか亮が分からず、廊下の行き止まり所まで、通路は目の前で左右に二つに分かれている。装飾品が何も置いてない壁、それと両開きの扉に立ち寄ると、扉が開いたのはエレベーターのような箱空間。


 亮はピスカルと共に入ったら、エレベーターが下に降りてっていく。


「矢守くん」


 二人切りからしばらく話し合えなく、横に立ち寄っている亮は顔を向き合う。


「はい、なんですか?師匠」


「君は、本気で私に戦闘技を学ぶようだな?」


「はい。何か不都合なことがあるんですか?」


「正直に言うと。私は、今でも君の事がまた全部信じている訳ではありません」


「師匠の本心は、私に教えつもりないんですか?」


「今晩の談話、君の存在はお嬢様には、危険な存在です」


「どうして?」


「彼女は君に話した様子は普通の彼女にらしいくない、もっと言えば、異常です」


「どういうことですか?」


「私は長年に神宮寺家の執事を務めてきた今まで、どの事相でも慎重に考えたから行うお嬢様は、君に知らせた、共有した情報があまり多過ぎます」



 エレベーターは地下階層に止まった、扉が開いたら、目の前に一本の長い道が見える。ピスカルは先に踏み出た。彼は前に歩きながら、先方の道がライトアップして行く。


 亮は彼が言った話に気になって、見下ろされたことにも不愉快な気分を覚え、納得できない亮はムッとして、エレベーターを後にして、さらにピスカルを追い付けるように問いかける。


「先程の話は、他の人にあまり言えなかったんですか?」


「お嬢様は情報を知らせてでも、対話の人によって多少情報を制限が意識しています。肝要な情報は例え神宮寺家私設したガード隊の高級レベルの幹部にも人たちにも一つも知らせなかった。自分の家族の兄弟に内緒したことまで、思慮なく知らせました」


 ピスカルが言ったことはおそらく葉月は優月のクローン体の真実の件だろ。亮は物事を考えているように、また目線をピスカルに交わせた。

 

「そのことは彼女の他の兄弟さえ知らないですか?」


「勇真お坊ちゃん様が知らなかったですが。咲月お嬢様はうちの旦那様が彼女に知らせなかった。彼女は神宮寺家の生命科学研究所は多く実験項目が行っているのが一応知っているようですが、優月お嬢様と葉月お嬢様の関係は、実験と関係性がどれほど掌握するには私が分かりません」


「しかし、それは策を打つために、私に知らせたではないですか?」


「私から見ると、彼女は考慮が欠ける決定に過ぎないです」


「それならどうして、本心を反らせでも、彼女の委託を受けますか?止めれば良くないですか?」


ピスカルの足元が止まった。


「私たちは偶にオーナーにアドバイスを申し上げますが、最後に方針を決めるはあくまでお主の考え次第です。例え主が決めたこと、考えたことは私たちが思った本心がそれ違いでも、主が決めたことを信じて、彼女が望んだ結果は最善な果てになるように尽力に補佐する、それは執事の掟です」


「今更、優月お嬢様は、君の事を信じるのは既に決定事項になった以上、私はリスクを最小限に抑えなければならないです。もし、お嬢様にとって、危険要因になれる物を一つも目から逃せない、必要な場合は、彼女の意志と関係なく、急早に消し抜けます」


「俺は彼女には害物を言いたいですか?」


「君は撃つ矢はお嬢様を守る矢なのか、あるいはお嬢様の心を刺し貫く矢のか、私はまた評価できないですが、君に一つ会得欲しいことは、お嬢様が君を信じて、大きくに賭けました。今後、君自身の考え、あなたは手に持った力をどう使うのは、慎重に考えたから、やって欲しい。今晩の話、彼女が決めたことが後悔の思いさせることにならないように、しっかりやって下さい」


 ピスカルは言った言葉は亮にとって、耳が痛い。警告の意味もあるが、有意義な忠告だった。

「彼女に誓いを申した、私はどうなってでも、彼女に失望させないように、とことんやりたいです。決して彼女に「後悔」の言葉を言わせません」


「うむ、私はお嬢様の願いを成し遂げるために、君に厳しく要求します。私は苛酷な戦闘訓練を行いつもりです、身心の覚悟の準備をしておいて下さい」


「それは望みどころです。自分はまた未熟のはよく知っている、だから私を強くにさせてください」


ピスカルはまた歩き出した。付いて行く亮は道の末に、天井が数十メートル高い空間にやってきた。あちこちの台に高級なマシンが泊まっている。その中にも火力がかなり充実な戦闘機能を持っているマシンが数台ある。神宮寺財閥の財力をよく示されるほど光景に亮は口を開け仰天した。


「このものたくさんの武装マシンは何ですか?神宮寺財閥はそういう事業にも手を伸ばしているんですか?」


「昔から神宮寺家は皇月と交渉する同時に対話する程の力を備える使命があるようですが、


 歩いて続いて二人は、ようやく普通の出掛けるためのマシンが止まっているところにやってきた。黒いマシンが電気を付けさせた。それは葉月と勇真が登校する時によく乗ったマシンと同じものだ。


ピスカルは先方の操縦席に乗せたら、マシンのドアーが上げた。


「乗り上がってください」


「はい、よろしくお願いします」


 亮を乗せたら、マシンを載せる台は発進用出口に移され、格納庫のシャッターが閉じた。今度は頭上の出口が一つ一つが開けていく。


軈て、神宮寺家後庭の山の斜面の岩体も開けた。


エンジンが起動したマシンがそのまま浮上して、空に飛び出した。


 また寝てない優月は、予備用の部屋の窓側に立ち寄せている。手でガラスを触りながら、遠くに飛び去ったマシンを遠い眺めでいる。


「亮くん」

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