第4話 誰とも話さない

 今思えば、高校生活こそ、刑務所のようだったと思う。教室の中にたまたま地域や学力が同じだけの集団を一緒にするという行為は不思議である。

 自分の高校はそこそこ偏差値が高い、地区内では2番手くらいだったので、青チャートとか4ステップが配られていた。日本史Bと世界史Bの両方を学習した。自分はクラス制度に順応することができなかった。

友達を作れないやつというレッテルをはられていて苦痛だった。

友達がいないコンプレックスを毎日引きずっていた。ぼっちだったので、休み時間に話す人がいない。移動教室はほぼほぼ一人だった。一緒にいこうとする人はいたけれども、途中でトイレに行くとかでいなくなってしまう。

 学校を卒業して今思うのは、あれが最大級の地獄だった。たとえば、社会人やアルバイトをしていたら、まだお金をもらえるが、教室で勉強したり、友達ごっこをしたりして利益はなにもない。

たまに、あおってくる人は複数名いた。絡んでくるのがしつこかったので、担任に報告した。

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高校で挫折した男 狼男 @shinshin4445

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