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◆レビュー

「少女は誰も苦しまない世界を望む、たとえそれが歪んだものだったとしても」

虐めにあっている主人公が、それでも苦しまない世界を望むために、狂気に囚われ、狂気をばらまくというお話です。

なかなかにダークな展開な上に性的な描写も多く、人によっては不快感を感じることもあるかなと思いました。

世界観的にクトゥルフ神話が入っているので、その前提で言えばエログロ描写は必要かなと思います。

個人的には、私の書いている新作にもクトゥルフ神話の要素を入れようと思っていて、その点では、この作品の虐めの描写は非常に参考になりました。

作品の書かれ方や、その後の展開については、かなりしっかりと書かれており、クトゥルフを扱った作品としては理想的なストーリー展開に感じました。

ただ、WEB小説として見た場合、序盤の鬱展開の長さと、その後のすっきり（完全にすっきりするわけではありませんが）展開の見通しの無さから、気の短い読者だと離脱してしまうかなと思います。

ただ、そこはお楽しみとして引っ張るのも一つの手法だとは思いますので、気が長い読者向けにしっかりした作品を作りたいという目的であれば、今のままの方が良いと感じます。

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