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◆レビュー

「大事なものはいつの間にかなくなっていた……」

キャッチコピーやタイトルが印象的な作品です。

コメディタッチの作品できっちり落ちも付いているのですが、最初にネタバレしているせいか、出オチ感がありました。

文章量自体も多くないことから、あまり話を分割する意味もないように感じました。

下ネタ寄りのワードが多数出てきてはいるのですが、その系統の語彙があまり多くないのか、あまり活かせていないように感じました。

例えば、「筆下ろし」という単語について話を展開していますが、隠語として使われますが、元々は新しい筆を下す＝新しい作品を書く、という意味で使われているものとなります。

その意味としてとらえると、「処女のまっさらなキャンバスの上に筆おろししたばかりのもので毎晩のようにマーキングしてた」という表現みたいな形にすると、読者がどうとらえるかによって意味を変えることができるかなと思います。

この作品を最後まで読んでいれば、これが「処女作のために買った真っ白な原稿用紙に新しいペンで毎日のように徹夜して頑張って書いていた」という意味だとわかるかなと思います。（R18系の解釈は、ご想像にお任せします）

このあたりのネタバレを最後まで引ければ、だいぶ作品として面白くなるのではないかと感じました。

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