一方通行の親友/ゆ〜
◆作品URL
https://kakuyomu.jp/works/16817330667660477796
◆レビュー
「許されぬ恋心は、心の奥底にしまい込み、やがて思い出となる」
同性の親友に対して抱く恋心と、それを相手に受け入れられないという現実の狭間を描いた作品です。
そういったテーマのため、ジャンル的にはBLになるのでしょうけど、主人公一人の中だけの葛藤に終始しているので、消化不良な感じがあります。
私は、そういった登場人物の心理的なところを把握するのは苦手なため、分かる人にはわかるのだと思いますが、親友が主人公を「男とはムリ」と拒絶した心理として2つあると推定できるのですが、その2つというのが
・親友は男同士の恋愛について否定的
・親友は男同士の恋愛について肯定的、だが主人公の考えや社会的な立場などを加味してムリだと言った
となるのですが、正直なところ、このどちらかを特定できないため、消化不良に感じたようです。
BL寄りの話として考えれば後者の方が良いかなと思いますが……。
ここから主人公の夢の話につなげて、親友も同じ経験をしたが、自分の思いを偽れない主人公と、自分の思いを欺くことにした親友の対比にして、表現できるとBL感が上がるようにも感じました。
もっとも、そのように展開するには一人称視点ではなく三人称視点にする必要があるので、感情移入のさせやすさを考えると難しいところです。
話の展開については置いておくとして、やはり行間が空いていないと、読むのが難しく感じます。
特に恋愛もの(ラブコメは別として)はストーリーをしみ込ませるように読ませる方が没入しやすいと思われますので、行間は多めに空けても良いのかなと感じました。
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