第28話 決別

「セレファンス様……やはり少しお休みになられたほうが」

「だから、こうして黙って座ってるじゃないか」


 レシェンドの心配をセレファンスは不機嫌そうに撥ねつける。


「いいえ、それではお休みになっているとは言えません。きちんと寝台に入って身体を横たえていただかないと」

「イルゼが行方不明だってのに、暢気に寝てろっていうのか?」


 玄関先が見える窓辺に椅子を置き、来客があればすぐにでも飛び出していきそうなセレファンスが鋭くレシェンドを睨めつけた。

 そんな金髪の少年に、レシェンドは子供を宥めるかのような視線を向ける。


「ご心配なさらずとも、イルゼならすぐに見つかります。馴れない土地を夜に歩き回って、きっとどこかで迷子になっているのでしょう。今はグリュワード様にお願いして、組合員の方々にも捜索をしていただいておりますし、サニエル殿達も必死に探してくださっております。ですから何も心配はありません」


 ここはグリュワードの邸宅にある広めの客室で、セレファンスとイルゼのためにあてがわれた一室だった。当初、彼らは個々に部屋を与えられていたのだが、夢見が悪くて安眠できないイルゼを案じたセレファンスが、グリュワードに頼んで二人で滞在できる部屋に変えてもらったのだった。


 セオリムの村での一件で、イルゼの心が負った傷は決して浅くはないことをレシェンドは知っている。

 リゼットに向けて旅を始めた当初は、その影響でイルゼは幾度となく悪夢にうなされ、その度にセレファンスやレシェンドを夜半に目覚めさせた。そんな時、彼らはうなされるイルゼを揺すり起こして落ちつかせ、再び眠りに落ちるまで傍らにいてやらなければならなかった。

 だがそれも、共に旅を続けることで回数が減っていった。恐らく、いつも傍らに人がいると理解したためだろう。手の届くところに誰かがいると思うだけで安心ができるものなのだ。それを知っているからこそ、セレファンスはイルゼとの同室を希望したのだった。


 イルゼはセレファンスにとって、対等に語らうことのできる初めての友人だった。幼い頃は貴族の子弟とそれなりの友誼を築いていたという彼だったが、母と姉を亡くした悲劇を境に、そんな光景さえも見られなくなったという。

 レシェンドがセレファンスに仕え始めたのは、そんな頃のことだった。以来、セレファンスの傍らには、共に笑い合える同年代の者はいなかったように思う。それはまるであえて遠ざけているようにも、レシェンドの目には映って見えた。

 だからこそ、鳶色の髪の友人を大切に思い、心配をする気持ちは良く理解できるが。


「私はセレファンス様のほうが心配です」


 レシェンドは言う。それにセレファンスは何も答えずに再び窓の外へと顔を向ける。


 イルゼが戻ると約束した場所から無理やりセレファンスを邸宅まで連れ帰ってはきたものの、暫くは再び外に出ると言ってきかなかった。だがレシェンドは、それだけは絶対に許さないといった口調で、


「そんな衰弱したお身体で外へ出るなんて、とんでもありません。周囲の者にも気を遣わせるだけです」


 と、きつく一喝し、なんとか宥めすかして部屋での待機を納得させたのだった。


「じゃあ、せめてイルゼが帰るまではここで待つ」


 そう言ってセレファンスが窓辺に座り始めてから、どのくらいの時が経っただろうか。すでに外はしらじらと明るくなりつつある。


 窓辺に置いたランプの薄明かりが、セレファンスの表情を浮かびあがらせる。窓の外を見つめる少年の横顔は、精気に乏しく弱々しかった。こうして見ると、物憂げな少女のようにも思える。


 セラフィーナ様に良く似ていらっしゃる――


 そこに今は亡き、彼の美しかった母親の面影を見て、レシェンドは知らず知らずのうちに感嘆の息をついた。少年の金糸のような髪と、夏の空のように真っ青な双眸も母親譲りなのだ。


 と、セレファンスがぽつりと呟いた。


「あんなこと、頼まなきゃ良かった。剣なんて、ほうっておけば良かったんだ。それにあの時、気づいていれば――。ウラジミールに入ったツワルファ族は十名だったんだ。レワ、リィバ、死亡した三名と〈闇からの支配者〉に操られていた四名……あと、一人足りない。イルゼとツワルファ族の男が一緒にいたのを見た者がいる。きっとそいつがイルゼをどこかに連れて行ったんだ。〈神問い〉で感じた嫌な予感は、このことを示していたんだ」


 セレファンスは悔やんでも悔やみきれないといったように、窓の外に向ける双眸を歪ませた。そして無意識なのか、ふと「やっぱりもう一度〈神問い〉をしてみよう」と呟いた。それを聞きつけたレシェンドは「おやめください!」と悲鳴を上げた。


「先程のことを、もうお忘れなのですか!」


 セレファンスはイルゼが戻らないと察した時、レシェンドが止めるのもきかずに〈神問い〉を実行していた。その直後、セレファンスは短時間ではあったが意識を失ってしまったのだ。その後、レシェンドは抵抗する少年を迎えの馬車に押し込め、グリュワードの邸宅へと連れ帰ってきたのだった。


「あの時だって私は無理やりにでもお止めするべきだったのです。ですから今回ばかりは、命をかけてでも必ずお止めいたします」

「命って、何を大げさな――」


 セレファンスはレシェンドを見て軽く笑おうとしたようだったが、それは不発に終わった。恐らくレシェンドの気迫に気圧されたためだろう。だが、レシェンドにとれば当然だ。彼女は冗談で言ったつもりはないし、セレファンスに冗談として受け取られては困るのだから。


 金髪の少年は肩を竦めて一つ溜め息をつくと、気概をそがれたかのように再び窓の外へと視線を向けた――と、その時である。


「……イルゼ!」


 突然、セレファンスが椅子を鳴らして立ち上がった。そして、部屋の外へと飛び出していく。


「えっ……セレファンス様っ?」


 あまりにも前触れのない主の動きに、レシェンドは呆気に取られた。しかし、すぐに我へと返ると、慌ててセレファンスのあとを追った。




「セレファンス様、お待ちください!」


 階段の段を飛ばして階下に走り降りるセレファンスを見て、レシェンドは制止の声を上げる。だがセレファンスは「今、玄関先にイルゼが戻ってきたのが見えたんだ!」と叫び返して最後の数段を飛び降りた。


「セレファンス様っ……!」


 それを見たレシェンドは一瞬、息を飲む。

 普段ならば心配するほどのことではないが、今のセレファンスの体調を考えると、よろめいて怪我でもしかねない。


 しかしセレファンスはレシェンドの心配などよそに、勢いを緩めずに玄関口を放って外に駆け出していく。もちろん、レシェンドもそのあとを追う。


「イルゼ……! お前、今まで何処に行ってたんだっ?」


 セレファンスは外に飛び出したと同時に、玄関先に立っていたイルゼを責めるようにして言った。だがイルゼは何も答えず、表情すら変えない。


 そんな彼らを包む空気は、早朝特有の湿った冷気と緑豊かな香りに満ちており、空は淡い光を孕む藍色の色彩を見せ始めていた。


「イルゼ?」


 セレファンスは眉を顰める。


「何かあったのか? いや、あったんだろう? じゃなきゃ、無断で行方をくらませることなんてしないもんな。お前がツワルファの男に連れられて行ったのを見た奴がいたからさ、みんなで心配してたんだぞ。まさか、そいつに酷いことをされて怪我なんかしてないだろうな?」

「……大丈夫、なんともない」


 セレファンスの気遣いに、イルゼは口元を軽く笑みの形にした。だが、その声音と双眸には、いつもの彼らしい温かみが感じられない。


(おかしい)


 レシェンドはすぐさまイルゼの異変を感じ取った。だがセレファンスのほうは、それに全く気づいていない様子だ。いつもの彼ならば人一倍、人の機微に敏感なはずだったが、体調が優れないために感受性が鈍くなっているのかも知れない。


「とにかく怪我がないのなら良かった。じゃあイルゼ、なんでこんなに長いこと、連絡を寄こさずにいなくなってたんだ? 理由を聞かせてくれ」


 声音は静かだが、言い逃れは許さないといったような口調にイルゼは先程と似たような笑みを浮かべる。そして「なんでもないよ。セレには関係のないことだから」と突き放すように言い放った。


 その冷淡な切り返しにセレファンスは絶句し、だが一瞬後には激しい怒気を閃かせた。


「あのな! お前、何考えてるんだっ? どれだけ俺達が心配したのか分かってないのか!? なんでもない、関係ないの一言だけで済まされるわけがないだろうが!」


 ここまで感情を露わにするセレファンスも珍しい。だが、そんな彼から怒鳴られたにも関わらず、イルゼの表情は全く変わらなかった。


「……そうだね、そりゃあ心配だっただろうね。だってセレは、僕を無事にリゼットまで連れて行かなきゃならないんだから」


 イルゼの冷え切った声に、セレファンスは怪訝そうに眉根を寄せた。


「イルゼ、お前、何言って……」

「ねえ、セレ。僕、ある人に聞いたんだけどさ、セレって実はリゼットの皇子様なんだって?」

「……はあ?」


 イルゼの抑揚ない声に対して、セレファンスは間の抜けた声を発した。

 レシェンドは息を飲んでイルゼを凝視する。


「ある人に聞いたんだよ。セレはリゼット皇国の皇子なんだって」


 イルゼは念を押すようにして再度、同じことを繰り返した。それにセレファンスは喘ぐようにして言葉を吐き出す。


「なんで、そんなこと……」

「なんで、って? だって大事なことだろう? セレは僕がリゼットに行こうとしていた理由を分かってただろう? リゼットがセオリムの村を襲って、フィーナや村の人達を殺したんじゃないかって僕が疑っていたのを知ってただろう?」


 言葉を紡ぐたびにイルゼの双眸に怒りが満ちる。


「それは……!」

「それとも何? 本当は違うの? セレはリゼットの皇子様なんかじゃなくて、リゼットとは全く関係がないの?」


 揺れる感情を抑えきれないようなイルゼの追求に、セレファンスはグッと口をつぐんだ。


「……ああ、否定しないってことは本当だったんだ……」


 暫くの沈黙を経て、イルゼは溜め息のように呟いた。そして「もう、何がなんだか分からない」と言い、泣き出しそうな表情を見せる。


「イルゼ……! 違うんだ! いや、違わないけど、少し話を聞いてくれっ……! 黙ってたことは悪いと思ってた! でも、そうでもしないと、お前は……っ」

「そうだね。僕はきっと初めからセレを疑って、決して一緒に旅をしようだなんて思わなかった。でも、それじゃあセレは困ったんだろう? セレは僕をリゼットに連れ帰って、僕の持つ能力を利用したかったんだから」

「なっ……それは違う!」

「違わないだろ!? だったら、なんで今まで黙ってたんだよっ!!」


 セレファンスの否定をイルゼは激しく撥ねつけた。


「黙って騙して僕をリゼットに連行しようとしてたからじゃないかっ! リゼットとは全く関わりないって顔して、一緒に行こうなんて言って……っ! 僕の大切なものを全部、奪っておきながら親切面をして! そうやって信用させて、影で僕を笑ってたんだろう!!」

「ちがっ……」

「全部、本当のことを聞いたんだ」


 イルゼはセレファンスの反論を無下に打ち切った。


「もう、嘘はいらない。君の言うことなんて信用しない。皇族にとって僕達の持つ能力って特別な意味があるんだってね。だからリゼットは、僕がアドニスに行くことになったら都合が悪かったんだ。そうだろう?」

「イルゼ……!」


 深い疑念に満ちた声音に、セレファンスは愕然とする。

 もはやセレファンスの言葉はイルゼには届かない――。そうレシェンドは察し、セレファンスもまた、それを理解したことだろう。


「セレ、僕はアドニスへ行くよ。そして、本当の父親と会う。アドニスの皇王に」


 そう言ってイルゼは探るような視線をセレファンスに向けた。


「……その表情を見ると、このことも知ってたみたいだね、セレは」


 イルゼは皮肉そうに口元を歪める。


「セレは凄いよ、完全に僕を騙してた。ううん、セレが凄いんじゃなくて、僕が単に間抜けだったのかも知れないね。……でも、本当に嬉しかったんだ。突然だったから少し吃驚したけど、あの時、一緒に行こうって誘ってくれて。楽しかったんだ、セレやレシェンドさんと過ごした時間が。だからかな……だから、嫌なことは考えないようにしてた。なんでセレ達は縁もゆかりもない僕に親切なんだろうとか、なんでセオリムの村では僕だけが都合良く生き残ったんだろうとか――理由を考えれば考えるほど、どうしても嫌な想像ばかりが頭をかすめた。だから考えるのが怖くて、なるべく考えないようにしてた。もう、これ以上、辛いのなんて嫌だったし……何より、君を疑いたくなかったから」


 そう言って悲しそうに微笑むイルゼに、セレファンスは「頼むから、少し冷静になって話を聞いてくれ」と懇願する。


「確かに俺は、お前に嘘をついてた。だけどそれは、お前を利用しようとか、傷つけようとか、そういう気持ちなんかじゃ絶対ない。大体『ある人』って誰なんだ? そいつが、そんないい加減なことをお前に吹き込んだのか」

「それは聞き捨てならないな。私がイルゼに話して聞かせたことは全て本当のことだよ」


 セレファンスが憤ったように言った直後、良く通る男の声音が響いた。


「自分の嘘をごまかすために、他者を貶めるような発言は聞き苦しいものだ。そうは思わないかい? セレファンス皇子」

「あんたは……」


 唐突に現れた男に、セレファンスは驚愕の視線を向ける。


 その男は、レシェンドにも見覚えがあった。何故か、壊滅したセオリムの村にいた者だ。怒りに我を忘れ、〈マナ〉を暴走させたイルゼの創り出した光球の前で、この男は彼女達に話しかけてきたのだ。命が惜しければ、その光の渦に近づいてはならない――と。彼はイルゼについて何かを知っていた。そして今、セレファンスの素性についても。


 男は、そんなセレファンス達の動揺など全く意にも介さず、


「初めてお目にかかります、セレファンス=トゥール=リゼット皇子殿下。お会いできて光栄に思います」


 などと、わざとらしくも恭しい会釈をする。


「セレファンス様、お下がりください!」


 レシェンドは素早く抜き放った剣を右手に構え、男からセレファンスを守るようにして左腕を伸ばす。


 そんな女騎士の緊迫した様子に、男は緩やかに笑った。まるで緊張の感じられない、レシェンドとは対照的な態度だ。


「私は貴女と事を構えるつもりなどないよ。また、貴女の大切な主君を傷つける気もない。私はただ、彼を迎えにきただけなのだから」


 そう言って男はイルゼの肩に軽く手を置く。


「ただし、それを邪魔しようというのならば、容赦はしないが」


 男の鋭く細められた双眸がレシェンドに突き刺さった。それに彼女は気圧され、怯んだ。


 恐らく、この男に自分は敵わない――セオリムの村でも感じたことをレシェンドは改めて確認させられた思いだった。


「今は、この男に手を出すべきではない」


 屈辱の伴う結論をレシェンドは冷静に導き出す。それがセレファンスを守るためには最善の策で、自分にできるたった一つのことだった。


「あんたは一体なんなんだ? イルゼをどうするつもりだ」


 セレファンスはレシェンドの腕を押しのけようとしながら男を睨みつける。


「これは失礼、セレファンス皇子。申し遅れましたが、私はアドニス皇国の騎士を務めるカルカース=ルヴァズ=ヴィンクラーと申します。この度は我が主君ディオニセス=トゥール=ヴル=アドニス皇王陛下の命により、十四年前に行方知れずとなられていた第五皇子イルファード=トゥール=アドニス殿下のお迎えに上がった次第です」

「あんたがアドニスの騎士だって?」


 男――カルカースの名乗りにセレファンスは眉根を寄せる。


「イルファード殿下は私が責任を持ってアドニスへとお連れする。二度と、リゼットの愚かしい策略に利用されないようにね」

「なっ……」


 蔑むようなカルカースの言葉に、セレファンスは反射的に怒りを露わにした。だがカルカースは、そんな金髪の少年を全く無視し、


「さあ、イルファード殿下。出発の準備は整いました。そろそろ行きましょう。もう十分に確認はできたでしょう?」


 茫然とするイルゼの背に手を添え、優しく促すようにして囁く。そして、彼らは揃って踵を返した。


「イルゼ!」


 セレファンスは叫び、背を向けて立ち去ろうとする二人に駆け寄ろうとした。が、それをレシェンドは必死で阻んだ。


「いけません、セレファンス様!」

「レシィ、放せ!」

「放せません! 奴を止めようとすれば我々は殺されます! 私は、あの男には敵いません……!」


 呻くような声音から彼女の心情を察したのか、セレファンスは抵抗する力を弱めた。


「でも、イルゼが……!」


 一瞬、金髪の少年は泣き出しそうな声音を洩らし、だが次には、あらんかぎりの大声で叫んだ。


「イルゼっ! 行くな、止まれっ!」


 そんなセレファンスの声に、去っていこうとするイルゼの背が一瞬、感情で揺れたように見えた。


「俺は、お前と旅をするようになってから、お前を利用しようなんて考えたことはなかった! お前を嘘で傷つけるつもりだってなかった! 俺だって同じだっ……俺だって、お前と一緒にいるのが楽しかったから……!」


 次の瞬間、セレファンスの口から、ひゅっと空気の洩れるような喘ぎが発せられる。


「セレファンス様……!?」


 レシェンドが抑えていたセレファンスの身体から、一気に抵抗の力が失われる。前のめりにくずおれる彼をレシェンドは慌てて支えた。


「セレファンス様! 大丈夫ですか!?」


 そう声をかけると、セレファンスの表情が微かに動き、唇が何かを言いたげに軽く開閉される。

 今はまだ辛うじて意識はあるようだったが、身体の機能は完全に失っている様子だった。恐らく〈マナ〉の多用が身体と精神に多大な負担を強いたのだろう。ついでに寝不足も相俟っているのかも知れない。


 ふと視線を上げると、離れた場所から驚愕の表情を向けるイルゼがいた。一瞬、こちらに戻ってこようとする素振りを見せたが、それを素早くカルカースに制される。そして彼から何事かを囁かれると、途端、少年の表情は強張り、次には何かを振り切るようにしてレシェンドらに背を向けた。


 セオリムの村の時と同様、レシェンドはなす術もなく彼らを見送った。二人の姿は、すぐに庭の木々に遮られて見えなくなる。


 すでに昏睡状態へと陥ったセレファンスを腕に抱きながら、レシェンドは暫くの間、茫然と彼らの消えた方向を見つめていた。


「イルゼ……」


 レシェンドは立ち去った少年の名を呟いた。その声音は斜に射す朝日の中で、いつまでも物悲しげに漂っているようだった。

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