第142話 まだまだ負けません
ミカ、マキ、モエの三人は、大学生になっても張り合い続けている。
「うちのパパ、困っちゃう人でさ」
ミカが言った。
「子離れできなくて、いらないって言うのに、いまだにお小遣いを毎月十万円くれるんだ」
「あたしのパパなんて、もっと嫌になっちゃう」
マキが口を開いた。
「別荘の離れを私にくれたんだ。使わないから、逆に迷惑」
「私のお父さんのほうがもーっと嫌」
モエがしゃべった。
「私が帰宅するたび大急ぎで玄関まで来るから、しょっちゅう肉離れを起こすの」
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