第141話 悪事が行われたように聞こえる

 ミカ、マキ、モエの小学生の女子三人は、なにかというと張り合う。

「昨日、私の誕生日だったんだけど」

 ミカが言った。

「パパが、こーんな大きいぬいぐるみをプレゼントしてくれたんだよ」

「うちの誕生日のときのほうがすごいよ」

 マキが口を開いた。

「パパ、あたしの好きなキャラクターの着ぐるみを身につけてきてくれたんだから」

「私の誕生日のほうがもーっとすごいよ」

 モエがしゃべった。

「お父さんが勤めている会社の人たちが組織ぐるみで祝ってくれたんだ」

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