第118話 ちょっといい感じだったのに
新年度、高校で江村という男子と同じクラスになった。
江村は帰り道が一緒で、私を見かけると必ず近寄ってきた。
「変な噂をされたりしたら嫌だから、もっと離れてよ」
「いいじゃねーか」
今どきの男子はみんな奥手で、文句を言いつつ、ちょっといいかもと思っていた。
「え? また?」
江村はうちのトイレをよく借りたがった。親がいるから、家に上げても平気だけど。
「あ、やべ」
ある日、私は江村がこっそりうちのコンセントで携帯を充電するのを目にした。
私は頭突きをして江村を追い払い、二度と家に入れなかった。
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