第3話
『壁をすり抜けて楽しむあの少女』とは?
果たして、あの少女はいた。
俺はただ、目の前の光景を述べていたに過ぎなかった。
無意識。
それが作用したのだろうか。
改めて俺は、しっかりと自分の目で認識した。
....馬鹿げている。
はっきり言って、その一言に尽きる。
だって、あり得ない。
人間があのように、ビルの壁をすり抜けて──点滅する信号機の上にふわっと浮いて座ったりと──それら全ての怪奇現象が、人間の人体構造でどうこう出来る訳がないのだ。
人間のような見た目をした動物。
もしくは、人間に擬態した生命体。
はたまた、生前は人間だった幽霊。
どれも、いまいち実感が沸かないが。
あ、それともう一つ。
超能力者&改造人間ということもあり得るのか?
それにしたって、sfファンタジーを想定したジオラマじゃあるまいし.....。
夜遊び・デート 那須茄子 @gggggggggg900
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