第17話「託された願い!奇跡のセイバーフォーム」

3体の上級ゾンバットがエターナルコアの力でパワーアップし、3人は大ピンチに陥る。


「くっ……コイツ……急に強くなりやがった……」

ライトニングレオは何とか立ち上がる。

「フフフッ……中々良いですよ……この力……私の中に眠る殺意がどんどん増幅していきます……貴方を殺したくてうずうずしていますよぉ〜」

「くっ……これが上級ゾンバットか……戦いを……いや、殺しを楽しんでやがる……不気味な野郎だ……」

スコーピオンゾンバットが更にライトニングレオに追い討ちを掛ける。

「ぐあっ!?」


そしてコブラゾンバットは……。

「おお〜!!こりぁ良い……獲物をじっくり料理してやれるぜ……」

ファイアイーグルに迫る。

「クソッ……コイツ……ヤバい……」

コブラゾンバットは腕を伸ばしファイアイーグルに巻き付ける。

そして力いっぱい締め上げる。

「ぐぁぁぁぁぁっ!?」

「ハハハハッ……このまま全部の骨を粉々に砕いてやろうか?ああ?」

「ぐっ……このままじゃ…本当に……」

どんどん締め付けられるファイアイーグル。


ダークウルフもタランチュラゾンバットの糸に絡め取られ身動きを封じられていた。

「ダークウルフ……終わりだな……」

くっ……考えろ……コイツを……倒す方法を……


「また毒を注入してやっても良いが……生きたまま噛み砕くってのも良いなぁ……さ〜どっちしようかな〜?」

「くっ……」

エターナルコアのエネルギーを注がれたゾンバットはその凶暴性も増している様だ。


3人がそれぞれ上級ゾンバットに苦戦する中、神楽木長官は……。

大我達とは別のルートでタワー内部に入る。


そして、難なく侵入し奥へと突き進む。

「ここは……変わってないな……」


スコーピオンゾンバットに苦戦するライトニングレオは

……。

「ぐっ……」

スコーピオンゾンバットの攻撃を受け倒れていた。

なんとか起き上がろうと必死に藻搔く……。

「やれやれ……もう終わりですか?もう少し楽しませて下さいよ……」

「野郎……調子に乗るな!!」

ライトニングレオは渾身のパンチを叩き込む。

しかしそれも虚しく空を切った。

「終わりです……」

スコーピオンゾンバットはライトニングレオに毒針を刺す。

「ぐあっ!?」

ライトニングレオは倒れ込む。

「うぅぅっ……」

体が痙攣を起こし始め自由が利かない。

「ハハハハッ……西の戦士も大した事ないですねぇ」

スコーピオンゾンバットはライトニングレオを蹴り飛ばす。

「うわっ!?」


その頃、コブラゾンバットと戦うファイアイーグルは……。

「ぐぅぅぅ……」

コブラゾンバットの締め付け攻撃に苦戦していた。

「チッ……中々しぶといな……」

「あ……たりまえだ……俺の装甲はそう簡単には壊せねぇ……お前なんかに負けるかよ!!」

ファイアイーグルのウィングから小型ミサイル『イーグルブラスト』が放たれる。

「何っ!?」

コブラゾンバットに命中し小規模の爆発が起こる。

怯んだコブラゾンバットは締め付けを緩めその隙にファイアイーグルは脱出。

「ぐっ……」

「そう簡単に……やられるかよ!!」

ファイアイーグルの必殺技『ファイアーシュート』が放たれる。

「ぐあっ!?」

コブラゾンバットにダメージを与えた。

「クソッ……」

「くっ……倒し切れねぇか……」


ダークウルフにもタランチュラゾンバットが迫る……。

「さて……そろそろ終わりにするか……」

「くっ……」

皆……


意識が朦朧としているライトニングレオ……。

大我……悟……


コブラゾンバットの反撃を受けるファイアイーグル。

「ぐわぁっ!?」

大我……竜一……。


それぞれがそれぞれを想いこの戦いへの勝利を改めて誓う……。


「俺は……いや……俺達は!!負ける訳にはいかないんだ!!」

すると、ダークウルフが持っていた『セイバーアクセラレーター』が輝きだす。

「ぐおっ!?な……何だ!?」

あまりにも眩い光にタランチュラゾンバットの目が眩み怯む。

「これは……」

『セイバーアクセラレーター』はまるで意思を持っているかの様に自ら変形し、鳥の様な形になり空中を舞う。

そして、その翼でタランチュラゾンバットの糸を切り裂いて行く。

「何だ?何がどうなっているんだ??」

暫く空中を舞った後、『セイバーアクセラレーター』はダークウルフの左腕の『ウルフチェンジャー』に重なる様に装着された。

「そうか……俺に力を貸してくれるんだな!」

ダークウルフは腕に装着された『セイバーアクセラレーター』を反転させ、翼を前に折りたたむ。

すると……。

ダークウルフの姿を『セイバーフォーム』へとチェンジさせた。

そしてダークウルフの前に『ウルフセイバー』が出現。

ダークウルフがそれを掴む。

「くっ……そんな力に……俺が負けるかー!!」

タランチュラゾンバットが逆上して襲い掛かって来る。

「はっ!」

ダークウルフはその攻撃をかわしタランチュラゾンバットを斬り裂く。

「ぐあっ!?」

「悪いな……俺はもうお前に負けるつもりは無い」

更に連続で斬り掛かりタランチュラゾンバットの4本の腕を斬り落とす。

「ぐわぁぁぁっ……くっ……おのれ〜!!」

そしてダークウルフは必殺技『セイバークラッシュ』を発動。

タランチュラゾンバットをX字に斬り裂く。

タランチュラゾンバットは倒された。

ダークウルフは変身を解除。

「ありがとう。セイバーアクセラレーター……他の皆も助けてやってくれ」

大我の願いを聞き入れる様に『セイバーアクセラレーター』は自分の意思で飛び去って行った。


ライトニングレオは本格的に体が言う事を利かなくなっていた。

ヤバい……このままじゃ本当に……


「さてと……このまま放っておいても死ぬでしょうが……念には念を……」

スコーピオンゾンバットがライトニングレオにトドメを刺そうと迫る。


と、そこに『セイバーアクセラレーター』が到着し、スコーピオンゾンバットに攻撃。

「うわっ!?な、何だコイツは!?」

スコーピオンゾンバットを退ける。

「お前は……セイバーアクセラレーター?」

セイバーアクセラレーターは光を放射しライトニングレオの体内の毒素を取り除く。

「何だ……?体が楽に……」

「ぐっ……馬鹿な!?私の毒が消えたのか!?」

「フンッ……どうやら形勢逆転の流れみたいだな……」

「くっ……」

『セイバーアクセラレーター』はライトニングレオの左腕に装着される。

「おっ!なるほどな。お前を使えって事か!」

ライトニングレオも『セイバーアクセラレーター』を反転させ、『セイバーフォーム』にチェンジ。

目の前に『レオセイバー』が出現。

「行くぜ!!」

ライトニングレオは『レオセイバー』を手にスコーピオンゾンバットに斬り掛かる。

「ぐわっ!?」

連続で斬り裂きスコーピオンゾンバットを追い詰める。

「馬鹿な……この私が!?押されている!?だと!?」

「トドメだ!!」

ライトニングレオは必殺技『セイバークラッシュ』でスコーピオンゾンバットを横一文字に斬り裂く。

「ぐわぁぁぁっ……」

スコーピオンゾンバットは倒された。


そして『セイバーアクセラレーター』はライトニングレオの元を離れファイアイーグルの元へ向かう。

「あっ、おい……ったく……気ままな奴だなぁ」


ファイアイーグルはコブラゾンバットの猛攻に耐えていた。

「クソッ……ダメだ……強い……」


コブラゾンバットがファイアイーグルに迫る。

「そろそろくたばれ……トドメだ!!」

だがそこに、『セイバーアクセラレーター』が飛んで来てコブラゾンバットを攻撃。

「うわっ!?な、何だコイツ!?」

コブラゾンバットを退ける。


「アレは……セイバーアクセラレーター?何で……」

『セイバーアクセラレーター』はファイアイーグルの左腕に装着される。

「お前を使えって事か……よし、行くぜ!!」

ファイアイーグルも『セイバーアクセラレーター』を反転させ『セイバーフォーム』にチェンジ。

「行くぜー!!」


その頃、別ルートを進む神楽木長官は……。

「待っていたよ兄さん」

「!透真か!?」

神楽木透真と接触。

「透真、俺はお前の野望を止める為に来た。エターナルコアを破壊させて貰う!」

「フフフッ……無理だよ兄さん1人じゃ……」

透真の後ろにはゾンバットが大量に……。

「私の邪魔をするなら例え兄さんでも容赦はしない……やれ!!」

ゾンバット達が神楽木長官に襲い掛かる。

「くっ……」

「はっ!!」

神楽木長官を助けにブラッククロウが現れ、ゾンバット達をなぎ倒す。

「田島君!」

「長官、お下がり下さい。ここは私が……」


「フフフッ……面白い……やってみろ……」


続く……。

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