あとがきとおまけ

あとがき

 数あるラノベジャンルの中でも錬金術師ものは、今まさに進化を遂げているジャンルで、多種多様な錬金術師ものが書かれていますが、転生無双チート追放ざまぁのような熟成されたジャンルでなく、一作一作全部違います。

 ただ、過去の偉大な錬金術師モノの作品というのはいくつかあってそれを下敷きにしてなくてはならないというお約束はいくつかあるようです。


 錬金術師モノというジャンルを切り拓いた金字塔的名作はマリーのアトリエということで良いでしょう。走れアルケミストでもマリアトのシアを参照しています。基本的にほとんどの錬金術師モノはなにがしかのかたちでマリアトの影響受けているのではないでしょうか。

 あとは少年格闘モノのバリエーションとしての錬金術師が出てくるやつですね。別に錬金術師じゃなくてもいいじゃんってヤツ。これがあるから錬金術師モノの定義が怪しくなって何でもありになってるのかもしれません。

 これら別々の源流を持つ作品群が同じ「錬金術師モノ」というジャンルに集まり切磋琢磨して行くことで、錬金術師だけに化学反応、相乗効果を起こして進化していくことが期待されます。

 まだ、「現代の錬金術」は本家錬金術師モノにマージされてないですね。我こそはと名乗りを上げようとも思ったんですが、やはりやるからには奴らの手口を詳細に取材しておかないと中途半端になりますからね。そんな現代の錬金術をネタに書いてる人間がこんな底辺派遣工場労働者の貧乏人というのも説得力皆無ですからね。現代の錬金術を題材にラノベ書くのは、札束をうちわ代わりに扇ぐくらいのアイコン的な金融詐欺師の成金が書かなくてはなりません。


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