何か。
熱くて、ヒヤッとする。
ブラックホールの深淵を持つ瞳を覗いてしまったような。
宇宙的(スペース)でいて、酸素が薄くなるような閉塞感(スペースゼロ)。そんな2人をこっそり覗き見てしまったような、何やらどきどきしてしまう、そんな詩でありました。
とても素晴らしい作品でありました!
詩というよりは、かなり小説を読んでいるような感覚に近かったです。
他の情報はほとんど入れぬまま、二人の情交場面だけを、あと百倍くらいはお書きになれそうですね。
一体化を求めるエキセントリックな彼女と、彼女を満たしながらも彼女が招くところが底なしの暗い井戸であることを知り、彼女と離れた彼。
ビッグバンというのはどちらかといえば男性の現象に使われそうな諷喩ですが、こちらでは女性がそれを口にしている。破滅型の彼女は、恒星に呑まれることを待ち焦がれる孤独な小惑星のようです。
次頁に書かれた、書いたものを読み手がどう受け取るかは読み手次第、これについては同感です。
ただしあまりにも「え……」と首をひねるような解釈をする人が稀にいて、そういう方ほど声が大きいので閉口した経験はあります。
作者からの返信
こんばんは、コメントいただきとてもうれしいです!ありがとうございます。畏れ多すぎて離れるしかない、手に負えない、言葉にしてしまうとシンプルなんですけど、彼の中ではおそらく「破滅型」とはとらえていなくて、宇宙そのものになる(母体になる)みたいな最上級の畏怖。なのかなと。
昔これを読んだ他の人が、川本真琴の「1/2」という歌だ、と言ったのですが、なるほど?と思うとともに、うーん?とも思いました。
これを書いたころは詩や散文や掌編の区別をほぼ考えずに好き勝手に浮かぶように書いていたのですが、自身のサイトに載せていた文章や、その昔にフェイスブックで上げていた日記のようなものが、ほかの方からみると「詩」みたい、といわれることがあり。何年もたってから、切り出してみようかな? という思いが浮かんできた感じでして。改行をいれてみたり、句点を消してみたりと、いまだに模索中です。
現行の(改行がなく掌編ぽい)ものが、ほぼオリジナルです。
ありがとうございました!
解釈があまりに外れている場合、というか、読解がずれているなあと感じてしまう場合は、なんとか斜めにすり抜けるやりとりができるように努力しています。がやはり私も人なのでおやあ?となってしまったりすることもあり、まだまだだな~と自分を笑っています^^
編集済
虹乃ノランさん、初めまして!
お邪魔します!
詩は波長が近くないと、うまく共鳴できない分野だと思います……
なので波長が異なるままに……誤読としても感じたことをそのまま書くことをお許しください
人の本質的な孤独は、恋愛によって解消することができません
いつか死や心変わりで離れるくらいなら、いっそ自分の中に滅してしまいたい感情は、肌あるかぎり別れがくることを感じているからかも知れません。
捕食は人間の感覚なら「暴力」なのですが、究極の一体であるビッグバン前に戻りたいなら、捕食も一つに戻るためのプロセスで、獲物ににキスをする捕食者は、本能に宇宙を宿していたなら本当に恍惚していたのかも知れない。
とはいえこの世界は、一体でないから多様性があるのだし、抱き合えもするし、鹿はライオンから逃げます。拒絶されるのも無理はない
その孤独を満たせる者は誰もいないと思うと、可哀想に思いました。
この詩からは、そんな感想を抱きました
残酷ながら甘い、そして満たされず切ない詩だと思いました
作者からの返信
あづま乳業さん、はじめまして、こんにちは!
ご挨拶もないままに、わしゃわしゃと足跡をのこしてしまいまして、申し訳ありません。はい様、めちゃめちゃおもしろかったです。
アボカド俳句、100選おめでとうございます✨お名前に見覚えがあり、どこでお見かけしたのだったか、とプロフィールページへお邪魔いたしました。ああ、ようさんの葉月企画に参加されておられた方だ。とわかり、さらにきみどりさんの「はい」企画に出しておられるだとー!と、色めき立って拝読してしまいました。結果、めっちゃおもしろかった......。とてもよい着想でした。
ロストスターズをお読みいただきありがとうございます。猫が獲物をいたぶる際に覚える(と思っている)恍惚は、動物である人間も本来秘めている性質なのだろうと感じることがあります。
私は、詩は考えて書けない(思考して書けず、ふってくる)ので、説明や内容についてうまく言質化することが難しいのですが、こうしてお読みいただき感想をお寄せいただくと、受け止めていただけるうれしさというか、喜びがひしひしと湧いてきます。ありがとうございます。
切ないですよね。お互い求め合っていても、核たる部分で性質が異なり、永遠にわかりあえない、というか、共存不可な情動なのだと。
ただ、取り込みたいという願いは女性性にあるもので、男性性には少ないのだとすれば、やはり生命の源は母体なのだなと改めて知らしめられるような気がします。
とりとめがなくなってしまいましたが、コメントを残していただいて、ありがとうございました!