第3話 同窓会の再開とSNSの繋がり

30歳の年、

過去の思い出たちから都合よく同窓会の催しのお便りが訪れた。


小学校、中学校、高校、大学


の各種、同窓会の催しの連絡がやってきた。


しかも、高校は同級生だけじゃなくて、

部活動のお知らせも来た。


大学もサークルの同窓会が2つ分やってきた。


高校は漫画研究会で、

大学はアニメ研究会とゲーム研究会を掛け持ちしていた。


そう。

俺はオタクな青い春を過ごし、

今は真っ白な朱夏を生きていた。



彼らの一部とは仲良くしており、

なんとなく仲良くしていた人たちとは、

自分はずっと一行日記を書いていたが、

相手は何しているかは?

短文SNSは埋もれていくが、

写真SNSはよく見ていた。

特に24時間限定動画は常に見ていた。


しかし、

俺はある日気付いた。

いくつかの人間は俺の短文SNSの投稿への

返歌なのではないか?


というか、俺は24時間年中無休で監視されているのか?

と一時思う時もあったが、

それは俺の短文SNSとYoutubeの履歴が反映されているだけだった。


しかし、

俺の短文SNSは一部にしか教えていないはずなのに……。

SNSの一部には遠くの他人だと思っているユーザーの中には、

実は、自分が知らないけど、向こうは俺のことを知っている可能性は高いな

と思うに至った。


そういえば、小学生の時から、

知らない子に

「金戸田くんだよね?」

って尋問されることがあったなぁ。

それは老若男女関係なくよく聞かれた質問だった。


「……なんで俺のことを知っているんだろう?……」

と思っていた。


そう、一部は俺のネットストーカーになっていた。

まぁ、相手は美少女なのに、

なんで俺なんかストーカーしているんだ?

と、甚だ疑問であった。


俺なんかただのどこにでもいるニートなのに、

なんで俺のささやかな幸せの短文日記を見ているのだろうか?

うーむ。


PVはたかだか1投稿あたり20ぐらいしかつかない。

この中にいるんだろうなぁ。


俺は名目上は非モテ人生だが、

実際は注目の的になっている。


しがないうだつの上がらない生活を送っているにもかかわらず、

どうしてこんなしょぼくれた若者の人生を見ているのだろうか?


しかも、ただのシンクロかもしれないが、

各集団ごとに1人のストーカーが参入している。

おかしい。

このバランスの良さには必然的に疑問を抱かないといけない。


どうして、各集団ごとに一人は好きになっているかもしれない娘が出ているのだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

本当の意味で「次元の異なる少子化対策」 メグルハ @meguruha

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ