2024/6/13 棒、そして葉ネギ

 5/21。翌日の朝の気温が5℃、という予報が出た。霜注意報が出たらイモの上に新聞をかけねばならないが、なにかつっかえが必要なので備えて棒を探した。さすがに霜は降りないと思いたい……と思ったら注意報は出なかった。

 5/22。イモは霜も降りず無事だった。安心。それはそれとして出してきた棒を片付けねば。いまのところ芽かきの必要はなさそうだ。

 しかし5/27、イモの茎が重さで倒れかけているので、鉢の外に支柱をとりつけスズランテープで固定する。調べると倒れそうなら増し土をしろと出てきたので増し土をする。基本的に支柱はいらないもののようだった。

 芽かきは調べたら10本くらい出たのを3本に減らすという話だそうで、とりあえず2本しか出てないしそのまま様子をみることにした。 

 葉っぱの虫食いの痕が激しくて傷ましくてかわいそうだ。しかし食べ物の地上部分なので花用の薬を使うわけにもいかず困る。犯人はなんの虫だろう。そう、屋外で野菜を育てると、虫という敵が現れるのであった。わたしはあまり虫が得意なひとではないので「どうしよう……」となるばかりである。

 5/29。 枝が棒に絡まっていたので外してやろうとしたら茎の先っちょがちょっと折れた。致命傷にはならないだろう、と思いつつ心配していたが、本当になんともなかった。植物はすごい。

 6/5。6月に入った。葉っぱが激しく虫に喰われており、土にナメクジの這ったあとが残っていた。なにか対策が必要かもしれないなあ……といまさらぼんやり考える。害虫対策でググるともっぱら捕殺する方向で出てくるのだが、できれば虫にじかに触るのは遠慮したい……。ならなぜイモを植えた。野菜には害虫が付き物なのに!!

 6/11。棒を立てていないほうが倒れてきたので増し土をした。そのとき鉢の土表面にナメクジを発見したので、スコップで拾ってバイバイした。おとといきやがれである。

 6/13。さすがに倒れ方がひどいので棒を立てる。鉢の近くにナメクジがいたがうまくやっつけられなかった。葉っぱになにか昆虫の卵か本体かフンか分からないものが残されていて、戦いは始まったばかりだ感をおぼえるなどする。


 というわけで目下の問題は「倒れてくる」のと「害虫にやられる」の二つである。

 倒れるほうは増し土をすればいいそうだが、もう鉢ギリギリまで土がきているし土も残り少ない。棒で支えたがこれは正解でない気がする。家庭菜園とはかくも難しいものなのか。

 かの「がんばれ農強聖女」や「じょっぱれアオモリの星」の著者である佐々木鏡石先生は、「がんばれ農強聖女」でジャガイモを登場させたので去年自分でも育ててみようとなさったらしい(というかリアル農家だそうで田植えの様子をXにポストしておられた)のだが、それが熱波にやられて全滅したのだという。去年の熱波はやばかったので地植えだとそうなるだろうな……ということが実際に育ててみて分かったのだが、おそらくこれから我が家のイモも熱波に襲われるのではあるまいか。

 6月に入ったとたんやたら暑い日が増えた。ジャガイモは本来冷涼な気候で育つ作物だ。どうなるか心配である。

 

 それからもう一つ。

 6/12、カップヌードルのオマケの「謎土」で葉ねぎの栽培を始めた。これはカップヌードルを3個買うとタダでもらえるやつで、他にはパクチーとかレタスとかがあったのだが、パクチーは家族だとわたししか好まないしレタスは難しそうなので葉ねぎをチョイスしてしまった。

 昼に辛麺カップヌードルをずるずると食べて容器を洗い、さっそく取説を見る。どうやらバケ土とあまり変わらないタイプの土のようだ。謎土に水を一定量注ぐと土がすごい速さでモコモコして、心の中の子供がワクワクする。なんというかバケ土ほど大掛かりでないので、「学研の学習・科学」が大好きだった子供時代を思い出した。ツタンカーメンの紫エンドウ豆とかそういうのだ。進研ゼミでも小学生チャレンジで芽キャベツ栽培キットがついてきた記憶があるが、気候が合わなくて芽キャベツは一個も穫れなかったのだった。

 しかしよくよく考えれば葉ねぎは猫には猛毒である。我が家には植物や土をみればとりあえずひっくり返す凶暴な猫氏がいる。

 なので猫氏に邪魔されぬ&誤飲されぬよう自分の部屋に持っていった。

 謎土の取説には「風通しと陽当たりを確保できる場所に置いてください」と書いてあったのだが、部屋の中に風通しと陽当たりを確保できる場所がないのである!

 外に出せば害虫にやられるのはジャガイモで学んだ。部屋の窓辺に、多肉植物の新しいお友達として辛麺カップヌードルのカップが置かれているというだいぶシュールな状況だが、まあ部屋は窓も開けるし日も当たるし多分大丈夫だ。多肉植物は暑くても平気そうだが葉ねぎはどうなのだろうか。こちらも報告していく。


 それにしてもバケ土にせよ謎土にせよ、土を燃えるゴミに捨てられるとかリサイクルができるとか、これがSDGs……! という気持ちになる。それに食べられるものがのちのち穫れる(かもしれない)というのはワクワクする。ジャガイモの花がいつになるか楽しみだ。次回報告できたらいいなと思う。

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