第4話 春 その4
一階に下りて水に浸けておいた食器を洗い片付けた。水はそのまま排水溝に流す。丁度弟が生まれた年に家庭用の下水処理魔法具が流通するようになり、父と母が取り付けた。
それ以前は家の裏の設けられた屋根付き人工池まで排水して、無害になるように毎日魔法具で水分を除いたり、土になった物を埋めるなどの処理しなければならなかった。
リューネはそういった魔法具の進化がなければ一人暮らしを選択できなかったな、と思う。
今も家の裏まで排水されるが、都度都度処理され水と土に分解されるので非常に楽だ。
分解された水は川に合流し土地に帰っていく。
今はまだ飲用水は川から自力で汲んでいるが、水の運搬をしなくても、取り付けるだけで近くの水源から取水できる魔法具も開発されているそうなので、流通を切に願っている。その際は庶民でも買えるといいなと更に願っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます