第5話 五文
西村五文
7月5日生まれ、AB型、長男
身長 155cm 体重 82kg
趣味 ケシカス集め
好きなもの 唐揚げ
家族 母かよ子、そしてどこかにいるはずの父、姉二人
今は中学2年生
昨日学校にパジャマのまま行ってしまい、帰宅して制服に着替えたが今度は
荷物を学校までの道のどこかで紛失し
探しているうちに見知らぬ街に行ってしまい
泣きながら歩いているところを見知らぬ女に交番に連れて行ってもらった
最近、同じ団地の小島とよく遊ぶ
小島は地元の暴走族に所属しており
シンナーの入ったビニール袋を常備しており
この間団地の屋上で深夜に語り合っていた時
シンナーを吸っていた小島が突如
「俺は不死鳥だ」とかなんとか言って
屋上の柵を乗り越えようとしたので必死に止めた
お前は不死鳥どころか鳥ですらない
小島義徳16歳
そしてオデは、西村五文14歳
小島の母ちゃんはスーパーでバイトをしている
父ちゃんは何をしてる人か知らないけど
県道沿いのパチンコ屋によくいるらしい
小島には病弱な弟がいる
今は病院に入っているから
小島はシンナーの匂いをさせながら
毎日弟に会いに行く
オデにも姉ちゃんがたりいるみたいなんだ
会ったことは無いけど
母ちゃんにそっくりらしい、二人とも
オデは豚に似てるとよく言われる
うまそうってことなんだろうな
多分
オデの父ちゃんはパン屋をやっているそうだ
西村ベーカリーなんてつまらない名前のパン屋だってね
電話帳で調べてもそんな名前のパン屋いっぱいあるし
オデの父ちゃんの名前は西村小次郎っていうんで調べてみても
なんの情報もないんだなあ
オデの頭脳でも解析できないんじゃお手上げじゃ
母ちゃんがご飯だよって呼んでるから食ってくら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます