小さくて偉大な欲

 あ、アイス食べたい。時刻はもうすぐ深夜に差しかかるところ。歯も磨き終わったというのに、アイスが食べたい。幸い冷凍庫に先日買ったアイスがあるから、こんな時間にコンビニに行く手間もない。冷蔵庫まで一分とかからない間取りはこの時のためか、とよくわからない頭で冷凍庫を覗き込めばそこにはソフトクリームアイスがひとつ。蓋を開けてひと口。これです、このために頑張ったのです。欲が満たされる感覚に口角が上がった。

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