第3話 微精霊として歩む世界

【チュートリアル1をスタートします】


チュートリアル1?続きがあるのか。


【メニュー画面を表示してください。

音声、思念どちらでも可能です。

『メニュー』と言ってください】


メニューか。

念じるだけでいいのか。

って言うか声が出ないんだよな。

口が無いからだろう。

『メニュー』と念じる。

すると、メッセージボックスの横にメニュー画面が表示された。

ちょうど、メッセージボックスと重なって横長になった。

メニューには、『ITEM・SKILL・STATUS』の3つが表示されている。


【チュートリアル1クリアしました。

クリア報酬:各元素10個。

続いて、チュートリアル2をスタートします】


各元素?ああ、確か、魔法使いとかが使う属性があったな。

あれが元素かな。


【SKILLを表示し、『マナ吸収』してください】


ふむふむ、『SKILL』か。

すると、画面が切り替わる。

そして、そこには『マナ吸収』と言うスキルがあった。

『マナ吸収』実行。


【元素使用 or 外部吸収】


元素使用は、多分さっきの報酬かな。

外部吸収は、なんだろう。

とりあえず、元素使用でいいか。

『元素使用』と念じる。


【使用数を選択してください】


確か、各10個あるんだよな。

ひとまず、1ずつを試してみよう。

属性は確か、『火・水・地・風・光・闇』の6属性だったはずだな。

『各1ずつ』と念じた瞬間。

僕の身体に、6色の光の玉が吸い込まれた。


【チュートリアル2クリアしました。

クリア報酬:各元素10個。

続いて、チュートリアル3をスタートします】


ふむ、貰えるものは元素だけか。

そうすると、全部消費してもいいのかもしれないな。

さて、次はなんだろう。


【『STATUS』を表示してください】


『STATUS』か。

意識すると画面がSTATUS画面に変わる。

ただ、よく見たことの無い画面だ。

画面には、スコアが表示されている。

スコアには、綺麗な6角形が表示されている。

ただ、その大きさはとても小さい。


【『マナ吸収』は、STATUSからも使用できます。

任意の元素を使用して、進化条件を整えてください】


進化条件!?

進化できるのか。

そういえば、精霊だったな。

次は、なにになるんだろう。

いや、それよりもたぶんこれは精霊としての核になるんじゃないだろうか。

1つに特化するとその属性しか扱えず弱点も浮き彫りになる。

なら、僕が目指すのはバランス型かな。

今あるのは、各19個の元素か。

うーん、あとは条件が分からないな。

少しずつ、入れていくか。

僕は、イメージする。

再び、僕の中に元素が吸収されていく。

それと共に、スコアが変化する。

6角形が一回り大きくなった。


【進化条件が整いました。

小精霊:無】


ほうほう、小精霊で属性は無属性か。

なるほど、万能の様で万能ではない属性か。

小精霊としては、吸収元素量で決まるんだろう。

各1個では、満たされなくて各2個で満たされる。

つまり、合計6個…いや合計7個以上12個以下が条件か。

ということは、怪しいのは各5個を投入した場合と合計20個を満たした時かな。

貰った元素が、10個刻みというのが怪しい。

10個と20個になんらかのギミックがある気がする。

ゲーマーの血がそう告げている。

合計20個は、かなり半端だな。

うん、ここは各5個…合計30個投入してみよう。

僕は、さらに念じて元素を吸収していく。


【進化条件が整いました。

小聖霊:無】


そう表示された。

ふむ、小霊か。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る