第19話

「え、えっとお、お客様。と、当店にな、何かも、もも問題でも?」


そう言って震えながら泣きそうに1人の女性が近付いてきた。


多分、この店の店員だろう。


「いや。今日はリアの、、、こいつの服を買いたい。」


そう聞いて店員さんの震えは止まった。

あ、手の震えはまだ止まってなかった。


「あ、で、ではごごごゆっくりお、お過ごしください。」


少しだけ安心したような顔をしてそう微笑む。

ちょっとぎこちないような気もするけどきっと気のせいだろう。


うん、そういうことにしてあげよう。


「リア、好きに回れ。」


そう言って店員さんを見ていた目をこっちに向ける。


「うん!わかった!」


私はそう言ってゆっくりと見ていく。

結構色々ある。


けど、色がパッとしないかも?

それにワンピースが多いなぁ。


うーーん、、、私前世では今とはかけ離れた見た目してたから、ついそっちで考えちゃうけど、今なら前世では出来なかった服とか着れるんだよなぁ。


「ねぇ、ガレスは何色が好き?」


そう聞くと一瞬驚いた顔をしてから考えているような顔をした。


「考えたことなかった。だが、黒は血が付いても目立たん。」


そういうことじゃないんだけど、、、。

しかもそれが聞こえたのか周辺にいたお客さんがビクってしてたし、、、。


むぅ、となっていたら、ガレスがポンと頭に手を乗せる。


「リアはどんな色も似合う。」


真剣な顔をしてそう言ってきた。

カァっと顔が熱くなる。


そ、そういうことを平然と言うんだから、、、。

全くこっちの身にもなってよね!


「も、もう!それが1番迷うんだよ、、、。」


ついプイっと顔を背けてしまった。

だって今の顔絶対赤いし、、、。


「そう、だな。悪い。」


ガレスはそう言ってスっと手を引く。

なんか、私が悪いことしたみたい、、、。


「こうなったらとことん付き合ってもらうんだから!」


そうわざと少し強めに言う。


「わかった。」


ガレスがフッと笑ってそう応える。


もう!もう!

これだからガレスは!!


そう思いつつ、店を回る。

1番始めに目に入ったのはガレスの髪色と似た色のスカート。


ガーリー系で腰の辺りに茶色のリボンがついたベルトがある。


それを手に取って、チラッとガレスを見る。

うん、やっぱ似てる。


「それが気に入ったのか?」


そう聞いてくるガレス。


「うん、これは買いたい。」


そう言うとガレスがスっと手を差し出す。

頭の上に?を浮かべる。


「持っててやる。」


そう言ってスカートを私の手から取ると、腕にかけて持つ。


「ありがとう!」


そう言ったものの、まだ買うかもしれないし、カゴのようなものはないのかな?

と辺りを見回す。


「あの、お客さん、こちら良かったら使ってください。」


横からさっきの店員さんの声が聞こえる。

そっちを見ると木?で出来たカゴを持っていた。


「あぁ、すまない。」


そう言ってガレスがカゴを受け取るとその中にスカートを入れた。


「いえ。では。」


そう言ってぺこりとお辞儀して去っていった。

それを見届けてから私はまた店の中を回る。


外着用にさっきのスカートに合いそうなシャツを2着とワンピースを3着、適当なシャツとスカートを3着ずつ。


部屋着用にワンピースを3着。

寝巻き用に柔らかくてシンプルなワンピースを2着ずつ。


それらを買って店を出た。

するとガレスが無言でどこかに向かって歩いていく。


「どこに向かうの?」


そう聞いてみると、ガレスは一瞬こっちを見るとすぐに前を見る。


「防具と武器を買いに行く。」


そう言って歩いていくガレスについて行く私。

だけど、ある店を見つけるとついガレスの服を引っ張り止めてしまった。


「どうした?」


そう聞いてガレスは私が見ている方向を見る。

ピクっと身体が動いた。


「、、、俺はいらん。」


そう言って歩き出そうとするガレスの腕を掴んで止める。


「でもでもガレスいつも同じ服着てるし、、、。違う服を着てるとこも見たいし、、、。」


そう言いつつ、ちょっと怖くなって下を向く。

はぁというため息が聞こえる。









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