第13章・地団太

ヌグがドアを開けてチオウリの腕に飛んだ、そして視線で僕を探した。

…大丈夫さ、何がしに来たのか分かってるって。もっと信じてくだせ。僕の頭が読めないだろうけど。

手の平で自分の額を指差し、自信に満ちた笑みを浮かべた。チオウリの位置から、それはあざ笑うかのように見えた。彼女をなだめながら、改めて部屋の方角へと歩みを進めた。

「チ?」と、そっと顔を上げて聞いてきた。

「変な噂を…聞いた?」

「いや、どんなの?」

「何も…ない」

「「ムゴンとティラのためにお茶を用意しているが、一緒に飲む?」元気な尻尾で純粋無垢に頭と髪を下げ、彼女を誘った。

ベッドに横たわりながら、携帯電話の機能をいじっていた。

最初のアプリケーションは、赤と白の2本の曲線が絡み合っていて、チャットルームになっており、連絡先には女神しか入っていませんでした。舌を出し、両手で目を覆っているのがアバターを使ていた。何を連想させるか考えたくなかった、嫌な予感しかなかった。

プロフィールには、「新人を困らせている、ムハハ」と書いてあった。

…友達から消したい・

2つ目は青い本に赤い読点がついたもので、宇宙や神の検索エンジンで、どれかを選ぶと既存の宇宙や神のリストが表示される、いわばイエローページのようなものでした。また、「ランキング」と「お気に入り」の2つのオプションがあった。

ヌグを探すと、ヌグ、ヌグン、ヌグヤミ、ヌグコの4つが現れ、それぞれのアバターが左側に表示されました。名前をクリックすると、「コンタクト」「フレンドリクエストを送る」「情報」の3つの選択肢が表示されました。受け入れてもらおうと、嘆願書を送りました。

アバターは大切にしているハリネズミで、開いた窓の中に座り、雲の横の風景を映し出していました。解像度が信じられないほど高く、ピクセルを目撃してなかった。ロード時間は存在しなかった。ファイルを見た:

«名前: ヌグ。

民族: 猫人。

神: 野力を持つぬいぐるみ。

宇宙: 野力を持つぬいぐるみ。

人気: 36✩»

…人気?

下線を引いた文字をクリックすると、解説が表示されました:

«星をマークすることでランキングに上げることができ、お気に入りにはマークしたものが表示されます。»

神々がこんなものを使うとは想像していなかったので、すぐに順応した。宇宙の名前をクリックすると、より詳しい情報が表示されました:

«宇宙: 野力を持つぬいぐるみ。

所有者: ヌグ。

領域: プライベート。

居住者: 4。

人気: 342✩

タグ: 野力, ぬいぐるみ, 代謝無し。»

…居住者4名?一人暮らしじゃなかったの?元住人かな?旅をしているかな?本当の事が言ったなら、あり得ないはず…

残念ながら、住民の方々のお名前は公表されなかった。

…嘘をつけた? 後で聞く。

何かが合わないような、胸の痛みを感じた。

気になったことがあった、自分のプロフィール。調べたら、僕しか出てこなかった。

…僕の名前、そんなに下らないか?アの言うとおりだったかもね…

«名前: コリー。

民族: ただの人間。

神: ロリコン。

宇宙: 野力を持つぬいぐるみ。

人気: 1✩»

民族を読むと、書かれていることをみないようにした。

—冗談だろう。 変えられるかな・—声に出して考えた。

…誰かお気に入りに入れてくれた、女神か?…

3つ目は、中が空っぽの金色のひし形で、その中に小さな赤いひし形が入っていました。本、小説、ゲームなど、さまざまなジャンクプログラムを有料で提供する店で、住んだ世界と似たようなシステムだった。お金の象徴は、ブルーのミニマム魂で表現した。

4つ目は、魂の形をした掛け金のある宝箱で、現在のお金が表示されていた銀行で、500魂持っているの記されていた。前回のアプリケーションに戻ると、ゲームは5~40魂まであった。

5番目は、青い花を撮影するカメラだった。フィルターを付けたり、暗視機能を付けたりすると、すごい効果があった。

6番目は、キャンバスに描かれた色とりどりの惑星で、あなたが尋ねたことに答えたり、描いたりする求道者や知性のようなものです。

そして最後に、モバイルカバーのカラー変更など、基本的な設定をギアで変更することで、複雑なオプションでTISをカスタマイズすることも可能だった。

気になる人の名前を探しって、ロフィールを入力する勇気はなかった。

自分の気持ちがわからない、混乱する、怒りや悲しみを感じる、何かおかしかった。生きているという事実に戸惑い、何かを変えようと胸に手を当ててみるが、相変わらず何も起こらない。休みたかった。無力だった。変化を求めていたのに、同時に欲しくなかった。

…みんなを嫌っているのに、何で僕はこんな状況にいるのか?…

何かが僕を蝕んでいた。プロフィルを開いて、人間を思い出したくなかった。

何の前触れもなく、誰かが僕の背中に触れた。落ち着き、冷静さを保った。

集中しすぎて、彼女の存在に気づかず、ドアの音が聞こえたすら覚えていなかった。

「ムゴン?どうしたの?いつからここに?」ベッドに画面を向けながら尋ねた。

…見られた?何を考えたかな?彼女を嫌っていると思っているかな?まず彼女の事が嫌いなのか?人間だから…

今まで出会った皆が同じだった、女神だからって違うなのか?

横になっていたのが、座るようになった。

ムゴンは苦しそうに首に手を当てながら、懸命に言葉を発しようとした。

曖昧で刹那的なものを思い出しながら、彼女を見てショックを受けた。

「大丈夫だ!落ち着け…」 彼女を失うかのように、手を止めた。

…失う?? 何で気にしているの、僕は?

「座って、書いてもいい。友達申請を送ろうと思っていた、いつでも書き込めるよ…ムゴンとプライベートの話もしたかった…」

≪プライベートって何が?≫ノートに戸惑いながら書いた。

「女神は、昔のムゴンの好きな人が僕だと言われたね?」と単刀直入に尋ねた。

緊張して恥ずかしそうに驚いていた。

≪はい、でも≫書く終わる前に、僕が遮った:

「ごめん、だけど僕は彼じゃない。僕はムゴンの事が覚えてないと知って欲しい」

…僕は何が言っているんだろう?覚えていないということは、彼女の知っている僕と違うだろう。意識してほしい。

「女神の冗談だろう。何度も僕を困らせようとしたし、ヌグにムゴンと一緒に生まれ変わったとも言ったしね」苦笑いを浮かべてみせた。

…何も覚えていない、彼女を失望させるだけだろう…でも…

「それに、僕みたいな人どこにでも居るだろうから、もっといい人がいるはず…」

…いや、本当だったらあんな孤独な過去がなかっただろう…僕は皆が嫌いだ。

今まで戸惑っていたムゴンが、笑顔になった。

「僕にそんなに近づかない法がいい…」

…僕に恋する理由なんてない。

自分の中の何かが砕け散ったような、感情を失ったような。

彼女は僕の頬をぎゅっと押さえ、言葉を制限した。冷静に、そして愛情をこめて、頭を振り、その目は温かさに満ちていた。

「ムゴン?」泣いていたのは僕だったので、ショックでした。「ぇ?」

僕を放して書いてて、僕はじっと見ていただけ。

≪彼じゃないなら、何で苦しんでいる?≫

「誰も僕の夢を叶えられんかった、ムゴンの事でも覚えてない…」

首を振ってから言った:

≪気にしない、これからいいよ、急がなくてもいいよ≫

「何で僕が?助けただけだから?…」

否定して笑った:

≪彼ではないと言いながら、一人称で話しているね★私の夢が知っている?≫

気分を取り戻すためにため息をついた:

「アイドルになる?」過去を見てたから、そう答えた。

照れくさそうに首を振ったので、返信が遅かった:

≪コリーとずっと一緒にいられるように≫彼女が微笑んだ。

…何…?

彼女の視線を避けた、彼女よりも照れたから。

彼女が微笑みながら、彼女の視線を避けると、彼女以上に恥ずかしそうにしていた。

「何で信じなければならないの?今ばかり言い作ったかも知れない…」横目で見ながら、彼女がまた温かく否定した。

「それをあたしはいは確認が出来るよ!まるで復唱しているかのように、コリーさんのことを思わない日はなかった!」影から踏み出したティラの証言だった。

ムゴンは手で彼女を黙らせると、もう片方の手で緊張した面持ちでそれを僕に振りかざした。

巧みに尻尾を自在に動かし、ムゴンを固定し、その胴体を腕で簡単に包み込み、そして地面に固定した。尻尾に弾力があるようで、いつもより長くすることができた。

まるで、ディラが影から現れるのが当たり前かのように、僕は驚かずに続けた:

「それが本当なら、あまりに完璧すぎて、嘘っぽくほど都合がいい…」

ムゴンは嬉しかったけど、恥ずかしかった。

「誰だって自分の未来は自分で創る。コリーさんにとって都合がいいように、彼女にとっても都合がいいんだ。ムゴンは毎日コリーと会いたいと執着している。ムゴンってコリーさんの事を考えながらやったことを言っても、信じられないだろう〜」

…!?もしかして…!?

頷いた。ムゴンは床に倒れながら、恥ずかしさのあまり涙を流していた。

「いや、隠れさせはしない。そんな事ない、断る理由がない」ムゴンの考えをさらけ出し、地面から持ち上げ、僕の前に位置させ、解放した。

「心配するな。まずもっとムゴンの事が知って、叶うどか調べるべきだろう。僕の彼女になる可能性を否定するつもりはない」

…ならない可能性も否定しないだろう。

≪頑張ります!★」と、恥ずかしがりながらも、勇気を出して教えてくれた。

…少なくとも、人間なのにかわいいだと否定しない。

「めっちゃくちゃ可愛いだと否定しない、と考えた」ティラさんは、にっこり笑ってそう密告した。ムゴンは気絶する寸前だった。

…頭が読めるのは嫌い。

「ちなみに、なんで目の下にシール貼ってるの?」

«お祭りで、ヌグに似合ってるって言われてつけ始めたんだ。 気に入らない? 脱ぐ?≫

「僕も似合っていると思う。僕が言ったからと言って、何かを使うのをやめるべきではないと思う。僕の彼女だったら、何が使っても愛するだろう」彼女は胸を押さえ、地面に倒れ込んだ。まるで感情を解放するために動く子供のように。「おい、大丈夫か!?」心配でしゃがみこんでしまった。

「言っただろ、彼女は夢中なんだ、もっと気をつけろよ、慣れないと」

無事であることを確認してから、自分のところへ戻った。

…何もしてないのに!しかも、僕の彼女だったらと言った、まだじゃないだろう…!

「まだ」と言いながら、指先で口元を覆い、いたずらっぽく微笑んだ。

「それに、あんたら何でここに?ヌグとチオウリはなんだ?」

「逃げた、トイレに行くと言い訳して、こっそり覗き見しちゃった」と恥ずかしげもなく答えた。

ムゴンは地面に書いた:

≪一緒にいてほしかったから、驚かそうと思い、そっと入ってきたんだけど・ごめん…≫

「大丈夫だ」

…そっとすぎて入ってくるのも聞こえなかったくらい。

「それは彼女の野力だ~」

ムゴンはうなずいて、それを見せてくれた;

≪触った後に、何か言ってみて★≫ひざまずき、手で口元を覆い、僕の顔を見ないようにして、僕の手を掴んだ。

…ぇ・嘘だろう・

名前を呼ぼうとしたが、音は出なかった。

「触れたものを黙らせ、キーキーと鳴るドアを音もなく開けることができる〜」

その野力ではなく、起動に驚いた。口を塞ぐのは、過去で叩かれないようにするためだった。しかし、前に声を出そうとした。話せるけど、トラウマがあるからしないか?

…抱きしめて元気にしてあげたいけど、失礼だろうね。前回も倒れそうになったし…何であんな事が起こったかな?今は以前より体調が良くなった気がする。

「ね、ね、ムゴン!一生抱きしめていたい、ムゴンと一緒にいると心地よい、と考えたよ。よかったですね?出来たね」と、いたずらっぽく誇張した。

「そんなくらい考えてなかったよ!」

…もう読むな。つるいよ!僕も彼女の考えている事が知りたい。

「周りに居ないと読めない。何度でもしてもいいって、愛しているって〜」

ムゴンはティラの元に戻り、黙らせようとしたが、またしても無効化されてしまった。

…愛してくれているのはありがたいけど、彼女が人間ですね…

「ヌグと戻らない?心配するぞ」

ムゴンは首を横に振った。

「一緒に来て欲しいって」

この状況なら、あまり動かなくても大丈夫なので、受けた。

「会話しないけどね」

…休んで過ごすだろう。

ムゴンは何かを達成したかのように喜んでいた。

僕は扉を開けると、ヌグが盗み聞きしたように中に倒れこんでいるところだった。その前にお腹を押さえて、床に落ちないようにした。

「覗いてた?」と尋ねると、彼女はぎこちなく微笑み、立たせた。「チオウリはどうしたの?」

「チはもう帰った」

食堂では、テーブルの反対側にヌグとティラが座り、僕の隣にはムゴンが座っていた。

「今年も人形劇フェスティバルに同行する?」とヌグに提案した。

会話の邪魔をすることなく、テーブルの上で腕組みをして目を閉じて休んでいた。

≪はい、今回は魂を失った王冠をかぶった熊の劇場が見られるといいですね★≫

「もちろんとも~」

両者が応じると、沈黙が訪れた。

テーブルの下で、ティラがムゴンの椅子を尻尾で掴み、僕の近くに引き寄せた。ヌグは拳を振り上げて激励し、獲物を捕らえるように尻尾を振った。ティラは自信満々にうなずいた。ムゴンは緊張していたが、勇気を振り絞った。

僕の顔を見るために彼女の顔が僕の上に置き、僕の頬を突いて注意を促した。横目で見ると、彼女は心地よささえ感じるほど愛情を持って僕に触れていた。

≪コリーも来るですね?★≫微笑みかけました。

あまりの可愛らしさに、微笑み返した。

「いいえ」即座に断った事で、ムゴンはショックを受けていた。「外に出るのは何が楽しいの分からない。やる気のないまま外に出るくらいなら、ここで一日中でムゴンにハグしたい」

彼女は寂しそうに友人たちを見つめた、まるで彼女の予定の法が変わるようだった。ムゴンの反応を見て、彼女らショックと緊張で、計画が水の泡にないそうだった。

「やる気か…~」ティラはそう言うと、立ち上がって僕の耳元で囁いた。「ムゴンの裸の写真を提供したらどうだろう?」

凄い事を聞いたように、立ち上がった。

「本当!?って、言うと思った?…それに、彼女が差し出してくれたものでなければ、受け取らない。そして勝手に取らないで」と答え、休憩の姿勢に戻りました。

ティラは悔しそうにムゴンを見つめた:

「心配するな、説得する時間はあるんだ~」

…簡単じゃないよ。僕の一途な彼女になったら、考えてみるだろうけど・彼女は人間ですね…

「もう黙っていられないよ!!何度も人間、人間、人間って!!悪いの!?他の皆と比べないでよ!!」ティラが怒ったように責めた。

今まで出会った憎む人間について語る前に、ヌグがテーブルに両手で殴り、立ち上がり、見解を止めた。

「ムゴン、ティラ…そろそろ帰らないと」

…家から追い出しているの?まだお昼に近いのに。

外を見ながら、そう推測した。

「はい、忙しいですね。ムゴン、忘れていないでしょうね?~」

パートナーが納得してうなずいていた。ヌグは二人を玄関まで付き合って、別れを告げた:

「それじゃ、またね」まるでどこかの劇場で演じているような笑顔だった。

≪はい、ありがとう、本当に大好きだ、ヌグは★≫身を屈めて、ヌグの長い髪を愛おしそうに抱きしめた。

三人組の奇妙な行動を観察していた僕は、後ろからヌグに近づき、彼女の不思議な笑顔で手を振って、二人は去っていった。

尋問のつもりで、右手を右肩に置くと、彼女は僕の存在を意識して尻尾を緊張させた。

「こ・こ・コリー、ど・どうしたの?」

「ぇ、いいえ、べつに。何か隠しているかな?って悩んでて」

「か・隠す?わ・分からない」まだあの笑顔で続けた。

彼女の高さまでしゃがみ込み、左肩を挟んで彼の隣に顔を近づけた。

「拷問すべきかもしれないね」

「ご・ご・拷問!?」

「くすぐりの…怒りを受けろ!」すぐに彼女の腹部を容赦なくくすぐった。

「嫌!!はははーは!やめはは!」

「やっと正直になるの?」

地面に倒れそうになりながら、僕の方を向いた。

「ははは、何ははもは知らはは!」

彼女の笑顔で元気をもらって、大切な存在だと感じた、彼女に好意を寄せていた。僕は立ち止まって彼女にハグした。二人とも床に横たわり、小さな猫のように僕の上に乗っていた。

「ヌグって本当に最高ですね…」

「ぇ?」熱くなりすぎて混乱し、何も理解できなかった。

「ただ…ヌグも嘘でないことを祈る…」

上に横たわり、僕のTシャツを強く握った。

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