第35話 端的で究極のアイドル業

「私アイドルに向いてないんです」

顔を覆い泣くと初老の男性が笑う。

「君は本当に可愛いよ」

「でも私、歌が下手だし」

「ライブは口パク、CDは加工すればいい」

「踊れないし」

「簡単で映える振り付けにしよう。君は芸能界を生きる最大の武器がある」

社長が指を鳴らすと、マネージャーが鍵を持ってきた。

私はややためらってから、いつものように頷く。



タイトル

「端的で究極の関係」


色々疑惑が広がる昨今。いつか「こんな過去があった」そう次世代に言える日にしなければですね。

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