第34話 被告はあの歌手の大ファン

「雨上がりの空を見ていたんです。通り過ぎていく人の中で…」「その証言は事実ですね」私は遮った。「オフコース」そう答えた彼に続きを促す。「恋人を殺しました。さよなら、さよなら、さよ…」「それで」私はまた割って入る。「その後どうしたんですか?」彼は笑顔で「明日の涙は明日流せばいい!」

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