暗中航路
死に急ぐ為の旅路
生きる意味なんて無い
死ぬ理由もない生きてる死体
叫ぶはずの「くそくらえ」は笑顔に押し潰された
居場所が無いって場所にはぬけぬけと属して
居場所たりえそうな場所に手を伸ばせば空振り
大体の人間はどこかの居場所にいるもんで
だから相容れられない僕は今夜も暗中航路
数千数万と綴った言葉を辿れば
この旅路もまた過ぎ去る夜の一部で
だがその夜の長さを嘆くのだ
この夜も孤独には冷たい
生きるか死ぬかなら死んでしまいたい
迸るデジタルタトゥーと見せない裏の人間性
自分の狡猾さに嗤うのだ
笑ってくれよ 笑ってくれ
今日起きるこの大災害よ
どうか僕を潰し殺してくれ
さもなければこの夜を泳がないといけないから
縋るものもない僕をどうか早く
とか言ってまた朝
僕は今日も死ねなかったんだと
暗夜行路明けの雑踏に背中を丸めるのだ
笑ってくれよ 笑ってくれ
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