無言の旅立ち
空
ノイズ
この呟きは単なる世迷言だ
未だ日の目を見ない三流脚本家
言いたい事ばっか言ってたら孤立して
だからと言って黙れば決壊して
世界と未だに迎合出来ないでいる
辛い時は「辛い」と言えって言ったって
それで別に辛さが癒える訳もなく
誰かからの同情が来るわけでもなく
その孤独がさらに痛みになり辛さになる
どうせ僕が生きてたって仕方がないし
どうせ僕が死んだ方が喜ぶ人がいるって
延長コードで首を締めたあの日の少年、
未だ死ねず、今日も無気力に生きている
こんな言葉は誰にも届かないし
誰にも見向きもされない
これは単なるデジタルデータのノイズの一つで
この世の中に発生するノイズの一つだ
「可哀想だね」と言って欲しかった
「辛かったね」と慰めて欲しかった
そういう言葉をずっと探していた
見つからなかったから言うしか無かった
人に優しくすれば優しくされると思ってた
あの日の僕は誰かを信じていた
あの日の僕は確かを好いていた、誰かを
その果てはご覧の様だ
もう誰も信じないと誓った
誓ったはずなのにまた誰かを信じてる
結局の所僕はお人「好し」で
その癖人間嫌われの成れの果てだ
「また誘いますね」の未来はきっと来ない
「また遊びましょう」の「また」なんかない
諦めといえば綺麗事だ
結局僕はその程度の人間なのだと嗤う
そうして「クソくらえ」と吐き捨てて生きて
「こんなはずじゃなかった」と夜に泣き通し
上手く生きれない自分に悪態を尽き
「発達障害だ」と言われた診断は印無し
そんな泣き言だって誰にも届かない
今日も今日とて膨大なデータとして朽ちていく
そんな僕はドス汚いデジタルデータのノイズで
この世界に於ける修正項目にも載らないバグだ
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