何度目の

@clownfish

何度目の

30XX年


地球では、人口の激増による、土地や食料の不足が深刻化していた。


そこで国々は、自分たちと頭の良い者のみで地球を脱出する計画を立てた。


現在、約4億光年先に地球と類似した惑星が発見されている。


そこへ移住しようとしているのだ。


他の者を見捨てて。


現在の技術なら、一週間ほどで到達できる。


水面下で行われたこの計画は、完璧に遂行された。


一万人弱を乗せた宇宙船は、何も知らない人類を置いて、宇宙へと旅立った。


地球では大混乱が起こった。


土地と食料の不足は解消されたが、統率を取る人間がいない。


あっという間に、文明は滅びた。


このころ宇宙船は、例の惑星に到着しようというところだった。


しかし、何か変だ。


明らかに自然にできたものではないものがある。


宇宙船は警戒しながらも、その惑星に着陸した。


なんと、彼らを出迎えたのは人間だった。


「君らで9回目だ」


その人間たちは言葉は通じる。


しかし、人間たちの言うことの内容はほとんどよくわからなかった。


「ここから700万光年先に同じような星があるからそこをあたってくれ」


どうやら、拒否されたようです。


仕方ないので、言われた星に行きました。


すると、その星にも人間がいました。


同じことを8回繰り返すと、ようやく人間のいない星にたどり着きました。


そして、ここに移住することに決めました。



94XX年


この星に移住してから何世代もたったある日。


星に一つの宇宙船が訪ねてきました。


「ここから4千光年先に似たような惑星があるからそこをあたってくれ」

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